2018年04月23日(月) 18:00
◆追い込みでも差し切りでもない、レースをしたのは後半1000mだけ
1番人気に支持されたサトノワルキューレ(父ディープインパクト)が素晴らしい内容で東京2000mのトライアルを制し、オークス候補のベールを脱いだ。
それにしても、戦前は単勝オッズ270円になるほどの有力馬とは思えなかったが、ファンの感性と嗅覚はすごい。実際にサトノワルキューレは、多くのファンが桜花賞のトップグループに対抗できる馬として期待した以上の新星だったろう。また、この日のM.デムーロは冴えわたっていた。東京3Rの未勝利戦1600mを、前半はゆっくり最後方追走から、一転、猛然と突き抜けて1分33秒8で勝ったラカージェ(父ノヴェリスト)など、あれは間違いなくオープン馬である。母はエリザベス女王杯馬。3代母ルイジアナピットは最優秀古馬牝馬。ノヴェリストはこういう産駒を送る種牡馬なのかと思った。
レースの流れは、前後半の1000m「61秒1-58秒4」=1分59秒5。バランスは、明らかに緩い流れの前半から、コンディション良好の芝に乗って後半「12秒0-11秒9-11秒5-11秒3-11秒7」。尻上がりにピッチが上がる形だった。
2016年の1分59秒7=「59秒7-60秒0」を上回るレースレコードであり、その2016年、3馬身差で楽勝の勝ち馬チェッキーノ(父キングカメハメハ)は、本番オークスは勝ったシンハライトにクビ差同タイムの2着(2分25秒0)だった。
乱暴な比較だが、過去にフローラSを1分59秒台で勝ったのは・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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