父方からスピード、母方からスタミナを受け継いで/NHKマイルC

2018年05月05日(土) 18:00


◆夏のアスコットは、父に代わって勝たなければならない

 再三、大きな波乱が飛び出す最大の原因は、みんなまだキャリアが浅く、素質はあっても厳しい東京のマイル戦で全能力発揮とはいかないため。

 今年の場合も東京の1600mで勝ち星を記録しているのは、テトラドラクマ、プリモシーン、デルタバローズのわずか3頭しかいない。また、ちょうど半数の9頭が初コースであり、なおかつマイル戦に連対記録のない馬が8頭もいる。この中に総合力を備え、やがてマイルのエース級に育つ馬がいるはずだが、手探りの部分が大きい馬が多いのである。

 過去22回、少ない成績をベースに1番人気に支持された馬は【10-1-2-9】である。連対率.500はまあふつうの数字だが、勝率.454は難しいレースであることを考えると、素晴らしく高い。

 つまり、人気の中心馬は・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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