2018年05月16日(水) 18:02
▲ダービー前に必ず喧々諤々が展開される距離適性、現役ジョッキーの見解は?
きたる日本ダービーに向け、馬サブロー・妹尾和也記者をお迎えしての“現役ジョッキー×現役トラックマン”のスペシャル対談。今回のテーマは、ダービー前に必ず喧々諤々が展開される“距離適性”について。この時期の3歳馬にとって「東京の2400m」というのはどういう舞台なのか? 今週末に行われるオークスにも大きく関係するテーマを、プロのふたりで語り合います。(構成:不破由妃子)
──佑介さんは、現段階での勢力図についてはどう分析されていますか?
佑介 横一線だと思いますよ。だから今年は、皐月賞とダービーをどっちも取ろうとしてきた馬よりも、その舞台を狙いすましてきた馬がバキュン! ときそうな気がします。だからけっこう直前の気配がみんな大事だと思いますよ。皐月賞からの6週間で変わってくる馬がたくさんいるでしょうから。
妹尾 ただ、その調子を見極めるのが僕らには難しくて…。普段は内勤ですが、毎週水曜日だけ時計班としてトレセンに行っていて、調教も見ているんですけどねぇ。
佑介 僕もGIの追い切りは全馬見てます。
妹尾 どのあたりに注目して見ているんですか?
佑介 走りの躍動感ですね。比較しないとわからないから、当然以前の追い切りも見ますけど、僕が注目するのは“いかに弾んでるか”というところだけですね。妹尾さんはどこを見てます?
妹尾 それが難しいんですよね、ホントに。やはり見た目の第一印象というか、時計よりパッと見の印象を重視していますが…。でもホントに難しい(苦笑)。僕も時計より動きなのはたしかですけどね。現場に行っているときは全馬の調教を見られるわけではないので、結局のところ、VTRで見ることが多くなりますし。・・・
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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。
藤岡佑介
1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。
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