東京2400mを知り尽くす鞍上と、前走示したスタミナでダノンプレミアムと勝負/日本ダービー

2018年05月26日(土) 18:00


◆キャリアの浅い同士の組み合わせは非常に可能性が低い

 府中本町の駅を出ると、競馬場から200m以上は続くと思える専用通路(トンネル)に、若者の座り込んだ列があった。日本ダービーではこの通路に、一週間前から、20組、30組とグループが並び、その列がしだいに長く100mにも、もっと長くなるのは毎年のことだが、今年は臨時売店の女性が「どうしたのかしら、今年は…。こんなの初めて」と、驚くほどの列が通路の両側に並んでいる。

 府中本町の駅にまで達し、折り返しの列が再び競馬場に向かって延びているかのようだった。盛り上がりそうである。

 今年の日本ダービーの最大の特徴は、まだキャリア「3〜4戦」の注目馬が計5頭もいること。それも揃って上位人気馬である。日本ダービーは2歳戦が誕生した1946年以降に区切ると、昨年までに「71回」行われた。

 戦歴4戦以下の勝ち馬は、2戦2勝のキャリアで、定説もさまざまなデータもことごとく砕いた1996年のフサイチコンコルドを筆頭に、4戦のディープインパクト、4戦のレイデオロ…など、史上5頭だけである。戦歴3戦で勝った馬は1頭もいない。(牝馬のオークスでは、66年間に「14頭」ものキャリア4戦以下の勝ち馬がいるのに……)。

 日本ダービーの方が・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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