信頼性に乏しいのは承知、昨年の再現に期待/安田記念

2018年06月02日(土) 18:00


◆「この馬、スプリンターとは信じられない」と田辺騎手が驚いた

 今年の安田記念の最大の特徴は、クラス再編成直後なので、例年だとあまり出走数の多くない4歳馬(条件分け賞金が半額になるため、出走しにくい。今年までの制度)がなんと8頭もいること。これは21世紀になって18年、最多出走数である。最近5年など「0〜3」頭だった。レベルうんぬんはともかく、現4歳馬は元気いっぱい。5歳以上の古馬が押されている現状を如実に示している。

 もうひとつは、ふつうはフルゲート18頭立てなのに、クラス決定賞金が2200万円に下がりながらも奇跡的に連闘で出走できたモズアスコット(当然、4歳馬)を含め、16頭立てにとどまったこと。

 最近では2016年が12頭立てで行われたが、安田記念ではきわめて珍しいことにスローバランス(前後半47秒0-46秒0)で展開し、良馬場なのに1分33秒0の勝ちタイムだった。頭数減はペースにも関係する。

 良馬場で行われた最近10回の勝ちタイム平均は「1分32秒15」であり・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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