2018年06月15日(金) 12:00
◆馬場の影響が勝負の分かれ目
先週のエプソムC予想は、全てが裏目にでてしまいました。
当日のパドック、ダイワキャグニーには2つの心配が…。
1つはツメ。広がったベタヅメ。こういった馬場をこなせない形。そしてもう1つはテンション。
これまでを振り返ると、2人曳きで首を巻き込み、ステップを踏む形の周回。
見た目、入れ込んだ様子ですが、レース前に菊沢調教師と、
「これがこの馬のスタイルで、もともとお母さんも気性的に難しさのあった馬。だから逆に大人しすぎると心配なのかも」と話しており、今回は1人で曳けるほどの落ち着いたテンション。
いつも間隔をあけて使う馬が今回は中2週。
この雰囲気がどちらにでるのか? 計れない所もあり、良い方向にでてほしいなと思いましたが…。
でも今回はそれ以上に馬場だったのでしょう。
通常ですと進んでいく馬を横山騎手が手綱を持ってコントロールする馬が、スタート後からプッシュする状況でしたから。
一方、不思議なのがサトノアーサー。
陣営もこれまで乗った騎手も重馬場はダメと話していた中で、あの走り。
レース後に内田博幸騎手(騎乗したのは戸崎騎手)と共にレースを振り返り、サトノアーサーの話もしたのですが、まず良かったのは悪いながらも馬場の良い外枠と、あと下が悪いと良馬場の時のような折り合い面の課題が軽減される点だったと思えます。
もともとは良馬場でいい走りをしますが、この馬ならではといった首をグイッと下げる独特なフォームで、乗り手の手の長さなどが必要になるタイプ。陣営とも以前にこの話となったのですが、だからこそ良馬場だと難しさもでるような気がするのです。
とは言え、同じ下が悪かったムーア騎手の騎乗時ほど進んでいかないということもなく、終わってみると正直なところ掴みきれない…。
次走、良馬場でどうか? そこを心底みたいと思いました。
さぁ今週から函館が開幕です。現地にいる記者さんによると、芝の状態が良すぎるようで時計の速い決着となりそう。よって函館SSは、高松宮記念でも見せ場十分だったナックビーナスからいこうと考えています。
それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。
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細江純子
愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。
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