2018年06月21日(木) 19:00
こんにちは、むねひろ よしたかです。
今年、アメリカ無敗の三冠馬が誕生しました!!
馬名はジャスティファイ。史上13頭目の三冠馬で、無敗での三冠となるとシアトルスルー以来41年振り史上2頭目という快挙です!
アメリカの三冠レースは、そのローテーションの厳しさで有名。ケンタッキーダービー(5月5日)→プリークネスS(5月19日)→ベルモントS(6月9日)という全てに参加することすら難しい過酷さです。中1週・中2週で3レースですからね。現在の日本では考えられません。
一番のポイントは、緒戦のケンタッキーダービーだったと思います。馬券は発売されていませんでしたが、3月31日のドバイワールドカップディに行われたUAEダービー(ダ千九)で、後続に18馬身半を付けて圧勝したメンデルスゾーンがムーア騎手を配してケンタッキーダービーに参戦。
かなり高い確率でこのレースも勝利するのではと見ていましたが、当日はとんでもない豪雨の影響で田んぼを通り越すほど水が浮く馬場レベル。それが原因で力を全く発揮出来なかったメンデルスゾーンは、何と『20』着の殿り負けを喫することになってしまいました。
3歳デビューでのケンタッキーダービー勝ちが136年振り、そしてデビューから僅か111日という短期間での三冠達成。また、マイク・スミス騎手は52歳での最高齢三冠ジョッキー。そして、ボブ・バファート調教師は2015年の三冠馬であるアメリカンファラオも管理しており、三冠競走での勝利を単独トップの通算15勝としました。記録づくしですね!!
ジャスティファイ・メンデルスゾーンの父は同じスキャットダディ。JRAでは僅か17頭しかデビューしていませんが、その内10頭が勝ち上がるという率の良さ。一番の活躍馬であるミスターメロディーは、ファルコンSを制しNHKマイルCでも『4』着に奮闘しました。
2015年に早逝しており、今年の2歳馬がラストクロップになってしまうのが大変惜しいところです……。
最近の日本の競馬でローテーションと言えば、やはり連闘で安田記念を勝利したモズアスコットでしょう!矢作調教師の『連闘は僕が一番得意なローテーション』という共同記者会見のコメントは、後世に残る名言となりました。
連闘でG1に挑戦することすら珍しくなった近代競馬。1989年に同じ安田記念を勝ったバンブーメモリー・1998年に阪神3歳牝馬Sを制したスティンガー以来、20年振り史上3頭目の連闘で挑むG1制覇の快挙となりました。
このような凄い手腕を持った調教師が、自分の身近におられるということを誇りに思います。
◆宝塚記念
ターゲット馬→・・・
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棟広良隆
日本屈指の理論派で、高配当馬券に注目する“競馬穴リスト”。馬場レベルを基本とする『激走レンジ<range>』を駆使するのは既に有名だが、『馬券の買い方』についてもこれまで世になかったメカニズムを発表し、第一人者となる。グリーンチャンネル『KEIBAコンシェルジュ』でも活躍中。主な著書に『同じ予想でプラスになる人、ならない人』など。 公式ホームページ名は『ムネヒロネット』。
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