表面上はさして目立たない。しかしその中身は強烈/ラジオNIKKEI賞

2018年06月30日(土) 18:00


◆受け継いだのは、さらに広がる未来に向けたグリーンダンサーの血

 4月の中山芝1800m「山藤賞」を圧勝して2戦2勝となったフィエールマン(父ディープインパクト)のタイムは、1分48秒1。2馬身半差の完勝とはいえ、表面上はさして目立たない。しかし、その中身は強烈。前半1000m通過61秒5の緩い流れを、出負けした同馬は後方にひかえてゆっくり追走していたが、3コーナーあたりから自身のピッチを上げると、外を回ってひとまくり。「11秒9-11秒7-11秒6-11秒4」と尻上がりにピッチの上がった流れを楽に抜け出した。

 差し馬の場合、平坦に近い小回りコースの福島では、一瞬の切れも必要だが、むしろロングスパートも可能なタイプの方が信頼できるケースが多い。2戦目でこの内容なら、フィエールマンは文句なしに合格だろう。1歳上の半姉ルヴォワール(父ハーツクライ)は3戦2勝のあと休養中。母リュヌドールの産駒は・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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