2018年07月06日(金) 12:00
◆ムラがある馬を軸とするのは、リスクが伴う
先週のコラムで書いた帝王賞でのアポロケンタッキーの走りについて厩舎に足を運ぶと、担当の富岡助手も、「この馬はムラがあるから、ほんとに分からん。気分屋で。前もあったンだよな、良いと思っていてもサッパリだった時が…」と。
今回においては、少し体重が減った中からの調整というのもあったようですが、当日のケハイや調教の動きは悪くなく、やはりこれといった敗因が陣営もつかみきれていない状況でした。
ムラ、そのムラが何なのか?馬の気持ちを量るというのは本当に難しいことですね。
逆を言えば、そういった馬を馬券の軸とするのはリスクも伴うということ…。
いろいろ学ぶことがありました。
さて、先週の競馬を振り返ってですが、ラジオNIKKEI賞を勝利したメイショウテッコンは道中少し気負う場面もありましたが、拳の柔らかい松山騎手が巧くなだめて運び勝負所では1頭違う手応え。強かったですね。
また2着と敗れたフィエールマンも最後の脚には改めて能力の高さを感じましたが、その一方でゲートの課題や戦歴の浅さもあってか荒削りな部分があり、それが小回りの福島コースでは厳しい形となってしまった印象。
そして本命に挙げたイェッツトは、道中からまったく脚がたまらない形で見せ場なし…残念でした。
もう少し時計のかかる馬場の方がいいのかもしれません。
一方、中京は本命馬アレスバローズが勝利。
具合の良さと長い直線、そして掛かる馬なだけに下げすぎない位置で競馬を運べたことが大きな勝因だったように思えます。
さて今週は七夕賞。
軸にするかどうかはまだ迷い中ですが、馬券の買い目に入れたい1頭がレイホーロマンス。
近走スタート後の二の脚がない分、少し後方からとなり最後は馬群を捌きながらの競馬に。
そのあたりをベテラン内田騎手が、どのようにエスコートするのか?しかも斤量が51kgは魅力大です。
中間、体重も増えていたことから1週前追いきりでシッカリと負荷をかけ、今週はラスト手前を替えての内容。この点が前走時よりもグッドとも思えますし、期待します。
それでは皆さん、週末は競馬場でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。
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細江純子
愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。
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