総合力が必要な現コース初の3歳馬勝利/関屋記念

2018年08月13日(月) 18:00


◆予想どおりの高速決着

 2001年に現在のコースになって以降のレースレコードは、2012年ドナウブルーの「1分31秒5」。これはコースレコードでもある。2番目は2001年,02年のマグナーテンの2年連続を筆頭に、2003年オースミコスモ、2007年カンパニー、2016年ヤングマンパワーがそろって記録する「1分31秒8」。これが5回も横並びに記録されてきた高速レース。

 今年は高速の芝コンディションなので、おそらく1分31秒台後半の高速決着になると思えたが、実際、現在の新潟コースになってからの関屋記念史上2位の勝ちタイム1分31秒6=「前半45秒7-後半45秒9」となった。

 主導権を握った5歳牝馬エイシンティンクル(父ディープインパクト)は、ラップを落とさない厳しい平均ペースで、自身は「45秒7-46秒1」=1分31秒8。格上がりのオープン初戦、さらに初重賞挑戦とすると、寸前に差されて負けはしたが中身は文句なしだった。「57秒2-34秒6」の中身でもある。全兄エイシンヒカリと同様、のびのび走れるコース向きの注文はつくだろうが、淡泊ではない。今後が非常に楽しみになった。

 勝ったのは3歳牝馬プリモシーン(父ディープインパクト)。関屋記念の歴史をみると、・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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