2018年08月25日(土) 12:00
◆今年は新種牡馬の産駒が2頭出走
各地の2歳馬の重賞となれば、新種牡馬の話題が見逃せない。新しい時代が訪れるか、その面の期待を抱かせる。今年は、32頭が新たに産駒を送り出している。去年ほどの派手さはないが、レースに新風を送ることに変わりはない。
新潟2歳ステークスには、ジャスタウェイとダンカークが産駒を出走させている。
ジャスタウェイは4歳秋に本格化して、秋の天皇賞、ドバイデューティーフリー、安田記念とGIを勝ったスロースターターだったが、その産駒は早くから走っている。
エイシンゾーンの2走を見ると、相手なりに走る堅実さを感じるが、小柄な牝馬、中京の新馬戦を勝った切れ味が見られるかどうか。必らずスローペースになってきた例年の通りであれば、無理なく戦えるだろう。
ダンカークは米国生まれだが、その父母が一流馬。ファーストシーズンサイアーランキング1位の父の流れを受け、オーパキャマラードに受け継がれているか、1200米の2戦だけでは心許ないが。
新潟2歳ステークスには、新種牡馬産駒は2頭だけだが、種牡馬の話題と言えば、昨年デビューしたロードカナロアの快進撃が目につく。2年目は、さらに勢いがある。ロードカナロアは現役時代、本格化したのが4歳秋からだった。
産駒アーモンドアイが桜花賞とオークスの二冠を達成、ステルヴィオがスプリングステークスを勝つなど、必らずしも産駒はスプリンターではなく、大きな可能性を秘めている。それに、2年続いて早くから産駒は走っているから頼もしい。ディープインパクトの次はロードカナロアという声も聞かれるのも当然だ。
昨年は産駒は新潟2歳ステークスには出ていなかったが、今年は3頭も出走してきた。エイカイキャロルは牝馬で、新馬戦は新潟で上手なレースで勝っていた。ケイデンスコールは、2戦目の新潟のマイル戦で勝っているが、まだ馬体に緩さが残っていて、使う毎に成長を見せている段階だ。これにロードアクアを加えて、その産駒はどれも33秒台の切れを見せていた。明らかにロードカナロア産駒が鍵を握っている。
若馬たちは、いずれもこの段階ではダメージを受けずに走るのが一番で、これからの成長に期待できるものを見つけたい。
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長岡一也
ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。
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