2018年09月12日(水) 12:00
●ショウナンダニエル(牡 栗東・高野友和 父Kingman、母Phiz) 昨年の仏アルカナ1歳セールにて34万ユーロ(当時の邦貨で約4400万円)で落札された。母Phizは「Galileo×Surumu」という組み合わせのドイツ産馬で、現役時代はパークヒルS(英G2・14f132yds)で2着となるなど芝中長距離を得意とした。父KingmanはInvincible Spiritの最高傑作で、現役時代に愛2000ギニー(G1)、セントジェームズパレスS(英G1)、サセックスS(英G1)、ジャックルマロワ賞(仏G1)と欧州マイルG1を4連勝。
2014年にカルティエ賞年度代表馬に輝いた。母Zendaは仏1000ギニー馬。これも名種牡馬であるOasis Dreamの甥にあたり、なおかつ父系も同じなので、同馬とKingmanは血統構成の50%が同一。種牡馬として成功しないわけがない、という傑作だ。今年の2歳世代が初年度産駒で、6月19日に英アスコット競馬場で行われた今年最初の2歳重賞、コヴェントリーS(英G2・芝6f)を産駒のCalyxが制覇して幸先のいいスタートを切った。
日本ではヨークテソーロとダノンジャスティスの2頭が出走し、いずれも新馬勝ちを果たしている。仕上がり早のスピード血統で、初戦から能力を発揮できるのでデビュー戦に注目したい。芝向きのマイラー。
●チャリオット(牝 栗東・松下武士 父Dark Angel、母You've Got It)・・・
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栗山求
68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG
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