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【騎手のGIコース解説】ブラストワンピースでラスト一冠を!池添謙一騎手が菊花賞の京都芝3000mを解説

2018年10月15日(月) 18:01

GIドキュメント

▲2011年にオルフェーヴルで勝利している池添騎手が、菊花賞の舞台を解説


GIが行われる舞台を、実際に勝った経験のある騎手やそのコースを得意としている騎手に解説していただくというこの企画。今回、菊花賞の舞台“京都芝3000m”を解説いただくのは池添謙一騎手です。2011年にオルフェーヴルで三冠を達成した思い出の舞台。長丁場ならではの難所や攻略ポイント、今年のパートナー・ブラストワンピースと挑むラスト一冠への決意も語っていただきました。

(取材:不破由妃子)

1周目も2周目も“3コーナーの下り”がポイント


──京都の3000mといえば、オルフェーヴルで菊花賞を制していらっしゃいますが、ただでさえ折り合いが重要視される長丁場にして、形態的にも難しいコースですよね。

池添 そうですね。スタートしてすぐに3コーナーの丘に入りますから、まずはその最初の下りが肝だと思います。

──ゲートをゆっくり出るか、あるいは出していくかによっても変わってくるのでは?

池添 はい。3000mとはいえ、ポジションを取りたいと思えば、出していく馬は出していきますからね。そのままスピードに乗った状態で下りに入っていくので、そこで折り合いを付けるのが大変になるケースもあります。で、次に迎えるのが正面スタンド前。やっぱりGIなので、歓声がすごいんですよ。だから、引っ掛からないまでも、そこで噛んでしまう馬が多いんです。この1周目の下りからの正面スタンド前、ここが一番の難所なんじゃないですかね。

──向正面に入ると、今度はレースに動きが出てきますね。

池添 そこで仕掛けてくる馬がいますからね。だから、2周目の3コーナーの入りはゴチャつくことが多いです。下がってくる馬と上っていく馬とでガチャガチャになるというか。2周目の下りも4コーナーに向けて出入りが激しくなりますから、そこを上手くクリアできた馬が最後に伸びてくると思うんですよね。いずれにしても、1周目も2周目も“3コーナーの下り”がポイントだと思います。

──京都の3コーナーの攻略法は、「ゆっくり上ってゆっくり下ること」なんていわれていた時代もありましたが、今は昔ですね。

池添 たぶん、それが正解だったのは20年近く前じゃないですかね。今は馬も競馬も変わりましたからそういう意識はほとんどないですし、さっきも言ったように、今は3コーナーの動きはけっこう激しいものがありますから。

──オルフェーヴルのときも、今日お話しいただいたようなコースのポイントは意識されましたか?

池添 オルフェーヴルの菊花賞で意識したのは、とにかく1周目の下りと正面スタンド前を乗り切ること。ほとんどその部分のことしか考えていなかったといってもいいかもしれません。だからとにかく馬群のなかに入りたくて。

──7枠14番でしたものね。

池添 外目でしたけど、とにかく馬の後ろに入れよう入れようという意識で乗りました。正面スタンド前でも、馬群のなかにいれば少しは歓声も紛れるかなと思って中に入れて。その後は向正面で外に出して、2周目の下りでは前を射程圏に入れておきたかったので、少し早めに動き出しました。

──そこから4角先頭で、直線では後続との差が開く一方でしたね。

池添 そうでしたね。あと、菊花賞のなかで印象に残っているレースといえば、2001年のサンライズペガサス(4番人気12着)です。僕にとって初めての菊花賞だったんですけど、いきなりチャンスがありそうな馬に乗せていただいて。でも、まったく上手く乗れなかったんです。流れにも乗れていませんでしたし、そもそも“3000m”をわかっていない乗り方で(苦笑)。普通にちゃんと乗っていれば、もっと頑張ってくれたんじゃないかと今でも思います。

──それだけ経験が必要なコースということですね。

池添 はい、本当に難しいです。流れにも乗らなきゃいけないし、かといって乗りすぎてしまうと最後までもたなくなるし。そのさじ加減が悩みどころですね。

GIドキュメント

▲2011年、オルフェーヴルで三冠達成 (C)netkeiba.com


──今年のパートナーはブラストワンピース。どんなところに気を付けて騎乗されますか?

池添 オルフェーヴルとはタイプが違って、掛かる心配がほとんどない馬なので、折り合い面では大丈夫かなと思っています。まぁ体も跳びも大きい馬なので、ブレーキを掛けないようにというのが一番ですね。とにかくスムーズに走らせたい。

──馬群に入れるというよりは、いかに自分の完歩で走らせることができるかが焦点だと。

池添 そうですね。ただ、毎日杯では、ポジションを取りにいって、内で我慢する競馬もできてますから。長くいい脚を使うこともできるし、瞬発力もあって、あの馬はどういう競馬でもできると僕は思っています。細かい戦術に関しては枠順が出てから考えますが、とにかくこの馬が一番強いんだということを菊花賞で証明したいですね。

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