2018年10月28日(日) 18:00
▲初ダートとなるカワキタエンカ。ディープインパクト産駒だが、ダートでも走れる血統だ(撮影:下野雄規)
2016年以降に行われた京都ダ1800〜1900のオープン競走11Rにおいて、勝ち馬11頭全てがボールドルーラーの血を引いている。そのうちボールドルーラーのクロスを持つのは8頭だった。ボールドルーラーは北米で父系を発展させたナスルーラ系で、その平坦向きの軽いスピードは京都ダートにおいても威力を発揮する。今回取り上げた5頭では、クイーンマンボとプリンシアコメータとディアマルコがボールドルーラーのクロスを持ち、ラビットランは父父プルピットがボールドルーラーのクロスを持つ。(解説:望田潤)
カワキタエンカ
近親にこれといった活躍馬はいないが、ディープ×クロフネはJRAに25頭が出走しステファノスやシャイニングレイなど20頭が勝ち馬(勝ち馬率80%)と高確率なニックス。パワー型の先行馬だし、ディープ牝駒で唯一のダート重賞勝ち馬アンジュデジールは母父がフレンチデピュティ(クロフネの父)で母母父がミスプロ系だから本馬と似た配合。初ダートでもスンナリ先行なら…という怖さはある。
距離◎ スピード◎ 底力○ コース○
クイーンマンボ
スズカマンボやスプリングサンダーの姪。兄ダノンプレシャスもディープ産駒ながらダートで活躍しており、母スズカエルマンボ(JRA3勝全てがダート)はキングマンボとロベルトのパワーを強く伝える繁殖牝馬だ。そこにマンハッタンカフェで本馬はリボー的なパワーも増幅しており、牝馬とは思えない力強い走りを見せる。中央より地方の重い馬場向きで、平坦より急坂向きといえる。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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