2018年10月28日(日) 18:00
▲シアトルスルーの血は持っていないが、12月の阪神JFを含めて楽しみなダノンファンタジー (C)netkeiba.com
過去10年において、ファンタジーS勝ち馬が阪神JFでも馬券に絡んだケースは11年のアイムユアーズだけ(1着→2着)。現時点での完成度や1400のスピードを重視すべきレースといえるか。過去7年の勝ち馬のうち、ミスエルテ、キャンディバローズ、クールホタルビ、ベルカント、アイムユアーズと、実に5頭がシアトルスルーの血を引いている点には留意したい。ただしここで取り上げた5頭はいずれもシアトルスルーの血は引かない。(解説:望田潤)
ジュランビル
ダンスインザダークなどと同じネイティヴパートナーにさかのぼる牝系だが、近親に目立った活躍馬はいない。母系にデピュティミニスターの血が入るのはサクセスエナジーと同じで、キンシャサノキセキ産駒としてもダートに振れやすい配合といえるが、本馬は母母父ラーイを通じるヘイロー3×5なので脚捌きは軽くて無駄がない。ここもききょうSぐらいは走れるだろう。
距離○ スピード○ 底力○ コース○
ダノンファンタジー
母ライフフォーセールはブエノスアイレス州大賞典(亜G1・ダ2200m)とセレクシオンデポトランカス(亜G1・ダ2000m)に勝った。母母父スキーチャンプはスキーパラダイスの半兄。母系に入るマイラー血脈の影響も強い体型で、サーゲイロードの継続クロスのディープ産駒だから体質は柔らかい。デビュー戦がグランアレグリアの2着で、なるほど大箱マイルが最も合っていそうな馬だ。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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