2018年11月18日(日) 18:00
▲ロベルトの血を持つクラージュゲリエ(撮影:武田明彦)
昨年はグレイルとタイムフライヤー、ハーツクライ産駒のワンツー。この2頭は母系にロベルトの血を引くので内回りを捲り差す脚があった。14年の勝ち馬ベルラップも母系にロベルトを持つハーツクライ産駒だ。他にもドレッドノータス、ケイティクレバー、ベストアプローチ、ダノンメジャーと、とにかくロベルト持ちの好走が目立つ。今回取り上げた5頭の中では、クラージュゲリエ(母父タニノギムレット)がロベルトの血を引いている。(解説:望田潤)
クラージュゲリエ
プロフェットの半弟で、母母ビスクドールはトゥザヴィクトリーの全妹。本馬は父がキングカメハメハなので、トゥザワールドやトゥザグローリーらと父と牝系が同じ3/4同血の関係になる。ヌレイエフ4×4にミスプロとロベルトが絡むのでパワーと機動力に長けた中距離血統だが、脚長でナスペリオン的斬れ味も兼備しており、弱点が少なく相手ナリに駆けるタイプ。京都内2000でも巧く立ち回りそうだ。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○
ジャミールフエルテ
アンタラジー、アグレアーブル、エクレアスパークルの弟。3代母キャララファエラは北米G1勝ち馬でプリークネスSのバーナーディニの母。母はシーキングザゴールド×ストームキャットなのでロックディスタウン(母はストームキャット×マイニング)と似た輪郭の配合だ。オルフェ産駒にしては軽いスピードがあるタイプだが、距離は1800mがベストだろうからここはスローが希望か。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎
ショウリュウイクゾ・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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