2018年12月11日(火) 18:00
▲最後に登壇したTCC FANSの山本高之代表とNPO法人吉備高原サラブリトレーニングの西崎純郎代表
10月8日、東京競馬場で行われたイベント「馬たちのセカンドライフ」。シンポジウムの最後に登壇したのが、引退馬ファンクラブTCC FANSの山本高之代表とNPO法人吉備高原サラブリトレーニングの西崎純郎代表だ。
TCCは、サンクスホースプロジェクトと連携して活動を進めている。引退競走馬を乗馬に転用するためにリトレーニングするのがサンクスホースプロジェクトの活動の1つとなっているが、そのリトレーニングを行う主な団体が吉備高原サラブリトレーニングである。
「1頭支援した馬の陰でその支援からこぼれていく馬たちがいるというのが現状です。もっと馬が身近な存在になっていくにはどうしたらいいのだろうかと考えると、馬たちの支援にはさまざまな方法があるのではないかと思います。
乗るだけではなくて会うだけでも十分価値のある動物ですし、触れ合うだけでも十分に癒され、お互い幸せになれるような存在なのではないかということで、私どもは活動をしています」(山本代表)
▲引退馬ファンクラブ『TCC FANS』の山本高之代表(写真は15年インタビューより)
競馬場でも馬を目にすることはできるが、競走馬は柵の向こうの手の届かない存在と感じている人が多いはずだ。だが間近で馬に接して触れ合ってみると、より馬に親近感を覚え、馬という動物に愛着を覚えるだろう。そのような人たちの中から、引退競走馬のセカンドライフ、サードライフについて考え、行動に移す人が出てくるのではないかと思う・・・
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佐々木祥恵
北海道旭川市出身。少女マンガ「ロリィの青春」で乗馬に憧れ、テンポイント骨折のニュースを偶然目にして競馬の世界に引き込まれる。大学卒業後、流転の末に1998年優駿エッセイ賞で次席に入賞。これを機にライター業に転身。以来スポーツ紙、競馬雑誌、クラブ法人会報誌等で執筆。netkeiba.comでは、美浦トレセンニュース等を担当。念願叶って以前から関心があった引退馬の余生について、当コラムで連載中。
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