【京都牝馬S】タフな馬場の差しレース、マイル以上の実績必要

2019年02月11日(月) 18:00

2016年から施行時期が2回京都になり距離も1400mに短縮。この3年のデータでいうと、タフな馬場で時計や上がりのかかる決着になるからか、ミスパンテール(ターコイズS勝ち、チューリップ賞2着)、レッツゴードンキ(ターコイズS2着、桜花賞勝ち)、クイーンズリング(秋華賞2着)と、マイル以上に実績のあった馬が勝っている。ターコイズS上位組にも当然注意が必要だ。馬券に絡んだ9頭の4角順位は平均7.3で、毎年外差し有利な馬場バイアスになっている。(解説:望田潤)

アルーシャ

 母ザズーはラスヴィルヘネスS(米G1・ダ8F)とレディズシークレットS(米G1・ダ8.5F)勝ち馬。ディープインパクト×タピットはグランアレグリアと同じ。母系にゴーンウエストが入るのはショウナンアデラやケイアイノーテックと同じで、サーアイヴァー≒セクレタームのニアリークロスになるので体質が柔く大箱向きのマイラーに出やすい配合だ。ガサのないディープ牝駒だから、今の京都のタフな馬場がどうかだろう。

距離◎ スピード◎ 底力○ コース○

エイシンティンクル

 エイシンヒカリの全妹でエーシンクールディの半妹でサーボウフォート(米G1サンタアニタH)の姪。ディープ×ストームキャットはキズナ、リアルスティール、サトノアラジンなどが出たニックス。関屋記念では緩みないペースで逃げまくり3着。阪神や中京にも実績はあるが、全兄同様前駆のいい走りなので平坦のほうがパフォーマンスは上がる馬だろう。京都外回りは下りで惰性をつけて流れ込みやすいが、1400mだと好位差しになるか。・・・

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望田潤

競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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