【藤井勘一郎騎手】20年のキャリアと新たな夢「ジョッキーは結果、うかうかしていられません!」/プレゼント

2019年03月10日(日) 18:01

今週のface

▲6度目の受験で念願のJRAジョッキーとなった藤井勘一郎騎手 (撮影:大恵陽子)


“逆輸入ジョッキー”として今年3月にJRA騎手デビューを果たした藤井勘一郎騎手。キャリアのスタートはオーストラリアで、その後、様々な国や地方競馬で経験を積んできました。それでも「僕だけが苦労してきたとは全然感じません」と言い、JRA騎手として新たな目標を設定しています。そんな彼に「あっという間だった」というJRA騎手デビュー週のことやこれまでを振り返っていただきました。

(取材・構成:大恵陽子)
※文末に藤井騎手ご提供のプレゼントのお知らせがあります。

家族のためにも日本をベースに


――改めてJRA騎手免許試験の合格、おめでとうございます。試験への手応えはあったんですか?

藤井 正直、分からなかったですね。1次試験の筆記は6回目になるので、勉強の仕方も自分なりに工夫をしていたので自信はあったのですが、2次試験は実技と面接。地方競馬の福山から移籍された岡田祥嗣騎手や南関東出身の戸崎圭太騎手にお話を聞いたことはあったのですが、終わってみて「あれでよかったのかな?」と思いました。準備や勉強をしっかりしていても、自分のことがどう伝わっているかが分からなかったですからね。

――では合格を知った時のお気持ちというのは?

藤井 栗東トレセンで朝10時に張り出されたのを見たのですが、その瞬間にホッとしたというのが大きいですね。そして妻に電話をして「ありがとう」と伝えました。ジョッキーライフだけでなく、プライベートの部分でも「家族一緒に住める」という安心感がありました。

 子供が小さい時は韓国で一緒に住んでいたんですが、6歳になる上の子が幼稚園に上がる頃からはずっと単身赴任でした。自分の夢を追い求めたい一方、家族をないがしろにしてはいけないなと思っていて、去年は「家族を置いてまでオーストラリアにジョッキーとして戻る意味があるのかな?」と感じて、北海道の牧場で5カ月間、働いていました。

 オーストラリアでは騎手も競馬場も多いですが、毎年、落馬で亡くなられる方や大怪我を負う方も多いので、もしものことで家族に会えなくなることも考えました。だから、日本をベースに仕事ができることになって良かったです。

――JRAの騎手免許試験に向けてはどんな準備をされていたんですか?

藤井 これまで7回、美浦や栗東のトレセンで研修をさせていただきました。村山明厩舎で1回、矢作芳人厩舎で3回、藤沢和雄厩舎で3回なのですが、競馬法規を文面で理解するだけでなく、競馬界の1週間の流れを体感できたのは大きかったです。1次試験は筆記ですが、現場を知っておかないといけないなと感じました。

 また、基本に立ち返って馬場馬術や障害飛越をきちんとできるようにならないといけないので、妻の実家の乗馬クラブや各地の乗馬クラブでお世話になりました。オーストラリアの競馬学校の同期で中條大輝という調教師がいるのですが、彼はヨーロッパでも馬術の経験があるので、オーストラリアで5カ月間、レッスンをしてもらいました。彼とは競馬学校卒業から20何年経ってから調教師と騎手のコンビでレースに勝つこともできて、嬉しかったです。

今週のface

▲中條大輝調教師との勝利(2018年、レッドラッフル号、オーナーはグレン・アンさん) (ご本人提供)


JRAのペースは思っていたよりも速かった


――3月2日に阪神競馬場でJRA騎手としてのデビューを迎えました。パドックではカメラのシャッター音もすごくて注目度の高さを感じましたが、ご自身としてはいかがでしたか?・・・

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