2019年03月14日(木) 18:00
▲海外遠征を経てから現役を引退する予定のブレイブスマッシュ
(3月14日号 文=ポール・シムズ)
9日(土)にフレミントン競馬場で行われたG1ニューマーケットH(芝1200m)で3着に好走したブレイブスマッシュは、今後オーストラリア国内のレースには出走せず、海外遠征を経てから現役を引退する予定であることが発表された。
管理するクリス・リース調教師によると、30日にドバイ・メイダン競馬場で開催されるドバイ国際競走のG1アルクオーツスプリントに出走するため検疫に入り、18日(月)にドバイへ向けて出発する。その後は、4月28日(日)に香港・シャティン競馬場で開催されるG1チェアマンズスプリントプライズ(芝1200m)に向かう見通しであることもわかった。
引退後はオーストラリアのアクイスファームで種牡馬入りすることが決まっており、ブレイブスマッシュの世界への挑戦がスタートする。
ブレイブスマッシュのレース内容にリース調教師は好感触を得たようだ。レース後のコメントでは、「(ジョッキーの)ダミエン・オリヴァーが言うには、思っていたよりも早く動かざるを得なかったようです。ブレイブスマッシュは、道中出来るだけ脚をためる競馬が理想的なのですが、残り500m地点ですでに追い出さなければならなかったので、最後の100mは少し末脚が鈍ってしまったのかもしれない。恐らく残り200〜300mぐらいまで追い出しを待つことができれば、このレースは勝っていただろうと言っていました」と話した。
「ドバイのレースについてまだ相手関係はわかりませんが、ブレイブスマッシュの走りを見せることができれば、どんな相手にも負けない力があると思います」
いよいよ開催が今週末に迫った、総賞金500万豪ドルの「世界一豪華なマイル戦」ジ・オールスターマイルの枠順が発表された。ブックメーカーの大半が本命視しているG1フューチュリティS勝ち馬アリーゼー(牝4)は12番枠。鞍上はウインクスの主戦を務めるヒュー・ボウマンだ。
▲アリーゼーの鞍上を務めるヒュー・ボウマン騎手(撮影:下野雄規)
アリーゼーと同じジェームズ・カミングス厩舎のハートネル(セン8)は2番枠から発走。久々にコンビを組むウィリアム・ビュイック騎手の手腕に期待がかかる。そして、G1オーストラリアンギニーズ(芝1600m)で、タスマニア拠点馬によるG1初制覇を果たしたミスティックジャーニー(牝3)は16番枠からスタートする。
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1864年に創設された、オーストラリアのビクトリア州における競馬主催団体。メルボルンCなどの大競走が行われるフレミントン競馬場をはじめとした、ビクトリア州各地の競馬場で開催される競馬の運営・統括をしている。近年では日本調教馬の移籍も多数実現しており、日豪の関係に重要な役割を担っている。
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