【最速フラワーC、阪神大賞典回顧/無料】引退するコルコバードに「最後に花をさかせてあげたかった」

2019年03月17日(日) 18:02

ミルコ騎手最速レース回顧

▲今週は土曜日のフラワーCと日曜日の阪神大賞典を振り返ります!(C)netkeiba.com

開催終了直後にミルコ騎手が自身のレースを振り返る当コーナー。今週は土曜日にエールヴォアと挑んだフラワーC、日曜日にコルコバードの引退レースとなった阪神大賞典を振り返ります!

(※その他、ミルコ騎手が当週のレースへの手応えを語る「今週の手応え」、マネージャーさんが素顔のミルコ騎手を激写する「ミルスタ」、新サービス『週刊netkeiba』オリジナルコンテンツとなります)

次に向けていい方向に出てくれると思う

 Ciao Mi Chiamo ミルコです!

 今週のレース回顧なんだけど、まずは昨日行われたフラワーC。

 僕はエールヴォアに乗せてもらったんだけど、大好きなヴィクトワールピサ産駒で、調教に乗った時から好感触を受けていた。レースではスタート後、すぐに寄せられたことで思っていたポジションよりも後ろになってしまった。本当はもう一列前での競馬をしたかった。

 そして迎えた4コーナーでは、逃げるコントラチェックが更に引き離していくのが見えた。

 しかし結果として2着で賞金加算できたことは良かったと思う。前回逃げた後のレースで、今日のように我慢ができたレースは次、そのまた次に向けていい方向に出てくれると思う。

ミルコ騎手最速レース回顧

▲本当はもう一列前での競馬をしたかったけど、2着で賞金加算できたことは良かったと思う(撮影:下野雄規)

レース展開は予想通りだったけど…

 そして、さっき行われた阪神大賞典では、コルコバードに乗せてもらった。今回が引退レースと報道を聞いていた。どうにか最高の最後をと思ったんだけど、返し馬から馬場が合わないのが分かった。レース展開は予想通りだったし、あとは向正面でまくれたら違うレースになったんだろうけど、勝ったシャケトラは少し力が違った。本当に悔しい敗戦だった。彼女の最後に花をさかせてあげたかった。応援してくれた皆さん、本当にごめんなさい。

 そして、余談だけど今日、最終レースで関西の新人騎手団野君が勝ったね。

 彼はデビュー前に、厩舎のパーティーで出会い、写真を一緒に撮ったんだ。そして、デビューして、今日彼にとっての初勝利。本当に特別なものになったと思う。僕があがってきたら、所属の斎藤先生は涙してた。「こんなに嬉しいなんて」って。しかも担当していたのは団野君のお父さん。

 僕も一緒のレースに騎乗していたけど、本当に上手に乗ったと思う。僕は負けて悔しいレースだったけど、彼にとっては最初で最後の『初めての勝利』。この初めてを忘れてはダメだと改めて思えた。勝利後には虹が出てきて、彼を祝福していた。次は僕が祝福をしてもらえるように、頑張ります。

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ミルコ・デムーロ

1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。

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