【ダービー卿CT】ロベルト持ちが4連勝中の中山マイル重賞 最近はデインヒルの血を引く馬も活躍

2019年03月24日(日) 18:00

ヒーズインラブ(父ハービンジャー)、ロジチャリス(母母母父シルヴァーホーク)、マジックタイム(母父ブライアンズタイム)、モーリス(父スクリーンヒーロー)と、4年連続でロベルト持ちが勝っているのは中山マイルらしい傾向。またヒーズインラブ(父ハービンジャー)、キャンベルジュニア(母父リダウツチョイス)、ロジチャリス(母父ロックオブジブラルタル)と、最近はデインヒルの血を引く馬の構想も目立つ。これも中山マイルらしい傾向といえる。(解説:望田潤)

ダイアトニック

レオプライムの半弟で、ローマンエンパイアやヴォーグトルネードなどが出るアルパインスウイフトの牝系。カナロア産駒でストームバード4×4、母父サンデーだけノーザンダンサーなしというオーソドックスな好形だ。アレミロード経由のリボーとボールドルーラーのクロスで、俊敏で小脚も使えるから中山でも器用に差せるだろう。1400mベストの感もあるので高速馬場のスロー希望か。

距離○ スピード◎ 底力○ コース◎

ダイワキャグニー

きょうだいはコンスタントに活躍しており、JRAに9頭が出走しミエノワンダーやアイアムイチバンなど7頭が勝ち馬。キンカメ産駒でキングマンボ≒マジェスティックプリンスのニアリークロスはエアスピネルやレディアルバローザなどと同じ。母はディープインパクトと同じヘイロー≒サーアイヴァーのニアリークロスで、この影響で脚長でしなやかストライドで走る。実績どおり大箱1800mに向いた馬だ。

距離○ スピード○ 底力○ コース○

ハクサンルドルフ

ブルミラコロやエクストラゴールドの弟で、スルーレートの甥でハイアーレートのイトコ。アドマイヤムーン産駒はファインニードルやセイウンコウセイなど短距離の大レースを勝っているが、本馬は母方のヌレイエフやシアトルスルーの影響が強い脚長の中距離馬。エプソムCの好走を見ても、今は大箱の1800mがベストコースだろう。中山マイルは少し忙しい印象も。

距離○ スピード○ 底力○ コース○

フィアーノロマーノ

アットサンタアニタ金杯(米G1・ダ10F)に勝ったキューピットの甥で、母ハートアシュレイはミスプリークネスS(米G3・ダ6F)などに勝った。父ファストネットロックはデインヒル系の名種牡馬でメラグラーナやブラヴィッシモの父。母母プリティンスマートはヴァイスリーガル=ヴァイスリージェント3×2で自身はロイヤルアカデミー≒ストームキャット3×4。540キロの巨漢で、今は短距離向きの体型体質に完成しつつあるだけに1F延長が課題。

距離○ スピード○ 底力○ コース◎

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望田潤

競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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