順当に収まる予感はしない今年の天皇賞春

2019年04月26日(金) 18:00

少頭数で極端な波乱にはならないかもしれないが…

 GI馬が1頭のみで、しかも圧倒的人気になるわけではないという状況下での天皇賞春。頭数が13頭なので極端な波乱にはならないのかもしれないが、それでも順当に収まる予感はしない一戦だ。

 唯一のGI馬フィエールマンは昨秋の菊花賞を制し、AJC杯では2着とまずまずの内容。問題は菊花賞で、中盤超スローから実質800mのみの競馬だった。当時は外を回りすぎず直線もうまく中を割ったが、今回ペースが流れて自身が外々を回るような形になるとちょっとリスクがある。菊花賞は上がり最速タイだが、その最速33.9秒が5頭いるという特殊な競馬。それをそのまま評価してしまっていいか分からないし、今回外枠を引いたのも多少気になる。

 その2018年菊花賞で2着だったのがエタリオウ。勝ち味の遅さが指摘されているが・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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