桜花賞馬不在のオークス、桜花賞組か別路線組か

2019年05月17日(金) 18:00

大敗していなければ桜花賞組が良さそうだが…

 今年のオークスは、桜花賞馬不在。それだけに別路線組に注目が集まっているが、過去の結果を見るとまずは桜花賞組を検討すべきところだろう。

 ただ、当時2着=今回出走の中で最先着のシゲルピンクダイヤは、ダイワメジャー産駒ということもあって距離延長が正直不安。また、桜花賞時の和田騎手が最高にうまく乗っただけに、あれより上があるのかという感じもある。今回も後ろからだろうから、まずは前が崩れる展開が必要だ。

 クロノジェネシスは速い上がりを使えることが強み。オークスは上がり順位と着順が結びつきやすい傾向があり、その傾向に合いそうな雰囲気はある。バゴ産駒は短距離タイプもいるが2000〜2200mの回収率も相当に良く、後者のグループに属する馬なのだとしたら3歳牝馬どうしの2400mは守備範囲内のはずだ。

 ダノンファンタジーは折り合いなど距離を克服するうえでの課題も抱えているが、血統の字面そのものは2400mをこなせるはずのもの。今回もある程度位置を取ってくるだろうし、そこで折り合いを維持できれば2つめのタイトルが近づいてくる。・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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