平均値最下位の「超伏兵馬」2着ではどうすることもできないのか?/オークス

2019年05月20日(月) 12:00

(C)netkeiba.com、撮影:下野雄規

 数としては的中(72レース中38レース)することができた週末。

 全体的に配当がおとなしかったので表面上の回収率は満足できませんが、わりと狙っていたレースはガッチリ獲ることができました。◎が飛んでも○▲☆で決着での高配当もあったりして個人的にはまずまずといえる結果でした。

 それにしてもオークス…。自信のあった◎本命クロノジェネシスは3着を死守し、勝ったのも▲ラヴズオンリーユーでした。なのに、2着が12番人気カレンブーケドールで馬券はすべて撃沈…。この馬に印を回すことのできる方法はあったのでしょうか?

【検証ナンバー186】
サンプルレース名/2019年05月19日(日)東京11R・オークス(GI)芝2400m

【レース前状況】
 桜花賞馬グランアレグリア不在で新女王決定戦。どの馬が距離を克服できるかの争いになっていた。混戦のオッズのなか最終的に1番人気になったのはラヴズオンリーユー(M.デムーロ)。前走『忘れな草賞』1着で無敗のオークス馬誕生となるか。2番人気は桜花賞3着クロノジェネシス(北村友)。オークスでは毎年強い桜花賞組から適性高いと見られていた。3番人気はコントラチェック(D.レーン)。前走『フラワーC』では圧倒の逃げ切りで鞍上も絶好調レーン。人気は以下、『阪神JF』GI馬ダノンファンタジー(川田)、桜花賞2着シゲルピンクダイヤ(和田)、前走『フローラS』1着ウィクトーリア(戸崎圭)と続いていた。

【レース結果】
1着ラヴズオンリーユー 牝3(1番人気)Mデムーロ
2着カレンブーケドール 牝3(12番人気)津村
3着クロノジェネシス  牝3(2番人気)北村友

【払い戻し】
単勝 400円
枠連 8420円
馬連 2万5140円
馬単 2万8210円
3連複 2万8240円
3連単 17万9960円

前走値を重視するのはセオリーだったわけだが…

 いろいろと工夫をしながら昨年は獲れたレース。

 しかし今年は2着のカレンブーケドールに印を打つことができずジエンドに…。

 結果として1〜3着は「▲・◎」の2着抜け。上位印馬は自信があったので、予想コメントにも書いた通り「△絞りの勝負だな」とは思っていたが「ノーマークの馬にやられた」というのが正直な感想である。

 今回、平均値トップは98で☆エールヴォア。最高値&前走値トップは112で△シゲルピンクダイヤ。コース値は101でビーチサンバだったわけだが、結局本命は前走値111で2位のクロノジェネシスとした(まあ正解)。前走『桜花賞』での馬込みから抜け出してくる根性こそオークス向きだと思い前走値をさらに上乗せした感じだ。

 昨年が前走値順のワンツースリーだったので、平均値には現能力が出てこない3歳牝馬の難しさがあるのはわかっている。まあそこを考慮しての判断、さらに先週功を奏した外国人騎手(デムーロ&レーン)の○▲打ちを今週も慣行。あとは昨年の【教訓】から前走『桜花賞』『フローラS』『忘れな草賞』組もプラス材料とした。

前走『スイートピーS』組は来年も浮上する?

 まあ、全体的に考え方と上位陣ピックアップ法は間違っていなかった。

 来年も同じ様な感じで行けると思う。

 しかし、2着馬が拾えなくてはすべての検討が無になってしまうのだ。

 カレンブーケドール。前走『スイートピーS』1着は過去10年でもまったく馬券に絡まないので、多くの人が見過ごしたものと思われる。

 それにしてもコレ平均値最下位の馬。前走値順でもブービーなのだ。これでは印は打てない。今回はそれがすべてだと思う。予想の印には限界がある。馬券として総流しするくらいしか獲れないってことだ。

 逆に、今年1頭も絡まなかったのが前走『フローラS』組。それにかわって『スイートピーS』1着馬が馬券になった。来年はこのパターンも考えながらのヒモ選びとなるので、それはそれでまた難易度が上がるということだ。

 それにしてもやはりディープ産駒は怖いってことなのかもしれないけど…。

【今週の教訓】
●オークスは前走値重視で基本を組め!
●前走『桜花賞』上位組、『忘れな草賞』に加え、『スイートピーS』も?
●人気薄でもディープ産駒はやはりチェックしておけ!

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