【腰のお悩み、腰痛予防に】胸椎を動かして腰の動きを改善!痛みも和らぐ?!/宮崎北斗

2019年05月27日(月) 18:00

 みなさんこんにちは。

「ちょっと変わってる騎手」リーディング1位の宮崎北斗です。

 ダービーの感想とかはゼロに。

 今日も元気に、みなさんの体の不調を改善していきたいと思います(笑)。

今回のテーマは「腰」です。

 僕たちホースマンの間でも、特に悩みの種になることが多い箇所。僕も昔は、ひどい腰痛に悩まされました。

 そこで、みなさんに最初に知っていただきたいのは「痛み」っていうモノに関して。というのも、これからお話しすることは、一般的に知られている事と大分違うと思うんです!

 整体やマッサージに行くと「この筋肉が痛みの原因です」とか、病院でMRIをとると「椎間板がでてますね!」とか言われると思います。

 しかし、最も有名な痛みの神経学者(Dr.Moseley)が言っているのは、体に起こっている痛みの反応(侵害受容反応)と、実際に感じる痛みは、そこまで関係が無い、と言う事なんです!

「????」

 ってなってると思いますが、続けます(笑)。

 じゃあ、痛みって何かと言うと、脳が危険な状態から体を守るために作るシグナルです。

 腰が痛いのを放置したから骨が折れた。とか、そのせいで重大な病気になったってあんまり聞かないですよね??

 なぜかっていうと、ほとんどの場合、というか、この記事を読んでくれてる人の99%は、腰の問題が痛みの主な原因ではないからです!

 じゃあその原因はというと…

「脳が過剰に反応しすぎている事」なのです!!

 つまり、みなさんの脳が必要以上に体を守ろうとしているって事です。

 で、こういう情報が何故大切かって言うと…、本当に重要な病気やケガ以外、体の問題を気にしない方が良いからなんです。実際、自分の体に問題がある!と考えることが、痛みの原因になる事が分かっています。

 たまたま、MRIをとったから問題が分かってしまった。整体に行ったから問題を指摘されただけなのです。

 実は、体に何も症状のない40歳以上の男性の脊椎をMRIで調べると、約半数に何かしらの異常が見つかるという統計があります。また、椎間板除去手術は、プラシーボ(やったふり)の方が効果的という研究すらあります。(出典:American Journal of Neuroradiology)

 それだけではなく、誰もが何かしらの解剖学的な異常を抱えています。それはごく当たり前な事なのです。

 話がだいぶそれましたが…(笑)。

 以上のことを知った上で、結局なにをすれば良いんだよ!って事ですよね? …何も、瞑想を勧めるつもりはありません。

 まず、過剰に脳が反応するひとつの原因として、腰の可動性が悪いことがあげられます。動きの悪い箇所は、脳が信頼しないために、必要以上に守ろうとして痛みを感じやすくなるからです。

 なので今回はものすごく効果的な方法で、みなさんの「腰の動き」を改善していこうと思います!!

 今回やってもらいたいのは、胸椎を動かす事です。

 ほとんどの人が、胸椎を動かすのが苦手。もしくは普段動かしていない場所です。しかし、腰椎の動きと神経学的につながっているので、ちゃんと動かせると、腰の動き、そして痛みまで良くなるのです!

 今、現在腰痛をお持ちの方も、痛みや不調は無いけど、これから予防していきたいとお考えの方も、ぜひ試してみて下さい!

 それから、エクササイズのタイミングはいつでも構わないのですが、ただ行うのではなく、動きを学習していく意識が大切です。

 分かり易く言うと、ピアノなんかの練習と一緒ですね(笑)。

「動けてない箇所をちゃんと動かせたとき」気になる症状も大きく改善します。

 本気で良くなりたい方は、鏡や動画で自分の動きを確認するのがオススメです!

 …ふぅー書き終わった。

 と言うわけで、今週も競馬がんばります(笑)!

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宮崎北斗

1989年3月12日、埼玉県生まれ。2007年にデビュー。2008年、セラフィックロンプで愛知杯を制覇し、重賞初挑戦にして重賞初勝利。脳神経学がベースのコンディショニング・トレーニング「Z-HEALTH」の資格を持ち、現役騎手ながらトレーナーとしても活動している。

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