【日本ダービー2019】ゆるい出馬表!ニシノデイジーの好きなにおいは…

2019年05月23日(木) 18:03

今週末はいよいよ、令和最初の日本ダービー! 今年も選ばれし18頭が夢の舞台へあがります。ここでは血統や競走成績ではなく、性格やくせなどをご紹介し、出走馬たちの知られざる素顔に迫ります! 毎度のことながら予想に役立つ情報はほぼありませんので、ゆる〜い気持ちでご覧ください。

※取材スケジュールの都合上、全頭ご紹介できませんが、ご了承ください。

(取材=美浦:佐々木祥恵、栗東:大恵陽子)

1枠1番 ロジャーバローズ 牡3 (栗東/角居勝彦厩舎)

馬ラエティBOX

(撮影:大恵陽子)

――米林昌彦助手

 甘えたがりなんですが、それが馬のレベルなので…(笑)。以前、別の厩務員さんが担当されていた時、横の馬房の馬を担当していたのですが、覗いてみると立ち上がって厩務員さんに抱きつこうとしていたんです。怒られてもしばらくしたらまた立ち上がるっていうのを2月くらいまではしていました。能力が高い馬なので、僕が担当することはないだろうなと思っていたら担当することになって、「こんなフレンドリーな馬とダービーを目指すのか」ってビックリしました。彼にとっては遊んでいるつもりなんでしょうね。スルーしていたら、あんまりやらなくなってきました。逆に甘えたがって体を全力でこすりつけてきますけど(苦笑)。

 賢いところもあって、柔軟した後にご褒美でニンジンをあげるんですが、ズボンのポケットから取り出すところを見ているから、最近はストレッチをしながらお尻(ポケット部分)ばっかり食べようとするんです(笑)。

 本来、特に牡馬は人と主従関係を築くのがセオリーなんですが、この馬に限っては無理にやっちゃうと逆に怖がりになってしまいそうです。小心者なんだけどジャレたい、でも怒られるのは怖いって葛藤が彼の中にあるんだと思います。主従関係を築いていくのはこれから少しずつ…ですね。

 曳き運動は大人しくて、今朝はサートゥルナーリアの誘導をしていました。

 僕はGI出走は今回が初めてなんです。GIに1回も行けないまま母が亡くなってしまい、「いつ死ぬか分からない」と思ってそれまで以上にがんばるようになりました。みんな「ダービーはGIの中でも別格だ」って言いますし、テレビでも見ていましたが、他のGIを知らないので、当日は緊張すると思います。

2枠3番 エメラルファイト 牡3 (美浦/相沢郁厩舎)

馬ラエティBOX

(C)netkeiba.com

――佐藤美世人厩務員

 厩舎のみんなはエメファイと呼んでます(笑)。僕もだいたいエメファイと呼ぶことが多いですかね。まだ子供で甘えん坊さんです。犬のようにじゃれてくる感じですが、大きさも力も犬の何倍もありますから可愛いという感じではないです(笑)。普段の引き運動の時はうるさくはないですけど、歩くのが速いですね。僕もこの体型なんで(笑)、ついていくのが大変です。

 (過去2000年のダービーで担当馬2頭出しだったジョウテンブレーヴやマイネルコンドル、近年ではクリールカイザーという重賞勝ち馬を担当されているが、それらの馬と比べて)この馬の場合は入厩してきた時から体型が整っていて、完成されている印象がありました。ただ最初は背中が敏感で、人を乗せる時が危なかったですね。人が馬の上で動くとそれに大きく反応したりしていたので気を遣いましたが、今はそれも解消されています。飼い葉はガッつくほどではないですけど、与えられた分はちゃんと食べます。人参はあげてますけど、他の馬に比べると特別好きというわけではなく、くれれば食べるという感じですね。

2枠4番 サトノルークス 牡3 (栗東/池江泰寿厩舎)

馬ラエティBOX

(C)netkeiba.com

――中澤一博調教助手

 ルークスって呼んでいます。セレクトセールの高額取引馬ですが、お坊ちゃまという感じではなく、やんちゃっぽさがあります。まだ子供っぽいところもあって、自分が嫌なことをされた時、後ろ脚で地面をバンッて叩いたり蹴ったりして感情を表しています。追い切りや強い負荷をかけた後は馬房とかで左右の前脚をクロスするポーズをとっているのがダンスをしているように見えて可愛らしいですね。実際はストレスからそうしているのかもしれないですが。あと、黒目も大きくて可愛いですよ。

 ルークスを担当した時からダービーが目標でした。まずは無事に出走したいです。

3枠6番 サートゥルナーリア 牡3 (栗東/角居勝彦厩舎)

馬ラエティBOX

(提供:角居厩舎スタッフ)

――滝川清史調教助手

 馬房の中ではこうして大人しいです。でも、表に出たら元気いっぱい。厩舎から一緒に出ていった馬には反応しないんですが、違うタイミングで出ていった角居厩舎の馬がパッと見えると反応して立ち上がったりするんです。立ち上がる馬って、基本的にトモが甘い馬が多い印象ですが、サートゥルは立ったらずーっと降りてこなくて、立っても安心できる立ち方というか何というか。(安定感があるので)乗っている方は怖くないですが、下で曳いている方は引手とかを引っ掛けないようにって怖さがありますね。首に力を入れると、「あ、やるな」ってだいたい分かります。あと、何もないところでよく右トモを蹴っています。人のことを蹴るわけでもないです。馬房では大人しくて、ホント普段は手が掛からないです。

4枠8番 メイショウテンゲン 牡3 (栗東/池添兼雄厩舎)

馬ラエティBOX

(撮影:大恵陽子)

――土屋均調教助手

「坊ちゃん」って呼んでいます。お坊ちゃまやろ?良血ですし、おっとりしていてやることもお坊ちゃまっぽいです。世渡り上手って言葉がありますが、その逆かな(苦笑)。やることやること後手後手になっちゃう、みたいな。見ての通り顔も仕草もまだまだ幼くて、男子っていうより男の子って感じが強いですね。ジャレて遊びにくる感じとかも友達と遊んでいる幼稚園児って感じです。

 だから、夏を超えてからかなって思っていたら強い内容で弥生賞を勝ちました。こんなに早く走ってくれて嬉しい誤算ですけど、まだまだ成長途上な分、課題も多いです。前走はふわふわしてハミを取ったのは残り1Fでした。でも、調教ではそういうところは見せないです。普段も扱いやすいですね。気持ち一つなんで、どうにか走る方に向いてくれればって思います。もちろん、若馬なのでもっと経験も必要なんでしょうけど。

 好きなもの?何が好きなんだろうな〜。ニンジンもあげれば食べますし、草食動物だから草もよく食べますし、馬の好きそうなものはだいたい好きですよ。

5枠9番 ニシノデイジー 牡3 (美浦/高木登厩舎)

馬ラエティBOX

(撮影:佐々木祥恵)

――高森裕貴厩務員

 普段はデイジーと呼んでます。元気でヤンチャな若い男の子ですよ。引き運動中に僕の軍手の匂いを嗅ぐのが好きです(笑)。悪いことはしないんですけど、グイグイグイグイと歩くのがとにかく元気一杯なんです。でも軍手の匂いを嗅ぐと、大人しくなるんです(笑)。好き嫌いなく与えたものは何でも食べます。勝負根性があるところが1番の長所ですね。近走はヤル気が空回りしているように感じます。能力を信じたいと思います。

5枠10番 クラージュゲリエ 牡3 (栗東/池江泰寿厩舎)

馬ラエティBOX

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――橋口浩調教助手

 クラージュって呼んでいます。大人しくて顔も可愛いです。馬房では寝ているか廊下に顔を出しているか、どっちかですね。最近はわ〜って寝転がって寝るようになりました。精神的に大人になって落ち着いてきたんじゃないですかね。でも、馬房で馬装する時は身動き一つしないのに、洗い場での馬装だとなぜか前掻きをずっとしているんです。

 走り出すと気持ちが入って闘志がむき出しになります。デビューした札幌ではメンコはつけていなかったのですが、2走目の札幌2歳Sがすごくテンション高くて、その次の京都2歳Sから競馬でメンコをつけるようになりました。その後の共同通信杯あたりからは落ち着いてきましたけどね。

 日本ダービー当日は一緒に走るサトノルークス以外にも東京に厩舎から出走馬がいそうで、知っている顔がいるのはいいんじゃないですかね。

6枠11番 レッドジェニアル 牡3 (栗東/高橋義忠厩舎)

馬ラエティBOX

(撮影:大恵陽子)

――中塚健一調教助手

 まだ子供っぽいですが、賢いところもあって「考えている子供」って感じです。クラスに1人、そういう男子いましたよね。賢くて、ケンカしたら強くて、モテるやつ。そんな感じですかね。たまにヤンチャしたり、馬っ気を出したり、目つきもまだ幼いですが、1戦ごとに大人になっています。いま食べているのはルーサン。チモシーに比べて栄養価が高くて嗜好性も高い、おやつのような意味合いもある草です。いま、レッドジェニアルにだけあげたから両隣の馬が「いいな〜」ってめっちゃ見ていますね(笑)。

 デビューの頃は神経質なところがあって、レースでは周りの馬が寄ってきて逃げることもありました。でも、真面目なんですよね。調教を担当しているんですが、淡々と走っていて、いい意味でピリッとしていないところが「距離が持ちそうだし、いいことやなぁ」と感じていました。未勝利を勝った時から「東京の2400mに行きたいですね」って学さん(酒井学騎手)とずっと話していて、日本ダービーのためのギリギリのローテーション。京都新聞杯を勝ってなんとか間に合いました。厩舎も初めてのダービー。いい感じに筋肉がついて、バランスのいい馬体をしています。がんばってほしいですね。

6枠12番 アドマイヤジャスタ 牡3 (栗東/須貝尚介厩舎)

馬ラエティBOX

(撮影:大恵陽子)

――榎本優也調教助手

 お父さんのジャスタウェイも担当していたんですが、休むたびに成長して帰ってきてくれて、ドバイもすごい勝ち方をしていつも驚かされてばかりでした。お父さんもアドマイヤジャスタも「ジャス」って呼んでいます。アドマイヤジャスタは最初から大人しくて手を煩わされることはなくて、優等生って感じですね。お父さんもそうで、普段は大人しいけど競馬に行くとピリッとするところも似ていますかね。走ることに真面目なんですが、パドックまではすごく大人しくて、新馬戦は1枠1番だったんですがパドックに全然入って行かなかったんです(苦笑)。用心深くて、他の馬に先に行ってもらいました。皐月賞でもメンコをつけて歩いているうちは大人しくて、外すとスイッチが入るようなところがありました。「メンコを取ったら、やるぞ!」みたいな、賢いところがあるんでしょうね。

 お父さんでドバイやジャパンカップ、有馬記念も出させていただきましたが、やっぱりダービーは雰囲気が違います。内側からスタンドに向かって本馬場入場をしますが、スタンドにたくさんお客さんが入っていますし、歓声もちょっと違うと思います。ゲートに入れた後、ゴールに向かって歩きながらレースを見るんですけど、ゴール前は何も聞こえなくなっちゃうくらいすごくて鳥肌が立ちます。親子ともに担当させていただいて日本ダービーに出走できるなんて、幸せ過ぎます。

7枠13番 ヴェロックス 牡3 (栗東/中内田充正厩舎)

馬ラエティBOX

(C)netkeiba.com

――猿橋照彦調教助手

 ちょっかいをかけてきたり、パクパクしてきたりお子ちゃまなところがまだあります。馬房を綺麗にした直後は結構豪快にゴロゴロっと寝転がって草とかもごちゃまぜにしています。自分の世界があるんやろうな〜って感じるので、ダメな時は教えますが、そうでなければあまりその世界に入らないようにしています。調教で馬場入りするとスイッチが入るので、自分の中でルールがあるんじゃないですかね。最初の頃から物見したり悪さをすることが基本的になくて、古馬みたいに1頭でも全然大丈夫でした。いい意味で気にしていないんでしょうね。

 調教でもあんまり怒るとか躾けるようなところは少なくて、彼のしたいことが僕らのしてほしいことにたまたまハマっている感じがします。一致しているので怒る必要も教える必要もないんです。ただ、たまに「こうしてほしいな〜」って伝えると、言われ慣れていないのでいちいち「え?」って我の強さを出してくることはあります(笑)。走る馬って(ダノン)プレミアムでもそうですけど、利口というより、人間のやりたい・やってほしいことと一致している気がします。センスなんでしょうね。

 ヴェロックスのことを呼ぶ時は「なぁ」「ちょい」って家族みたいな感じで呼んでいます。あとは「ヴェロックス」。厩舎のみんなもそう呼んでいます。

7枠14番 ランフォザローゼス 牡3 (美浦/藤沢和雄厩舎)

馬ラエティBOX

(提供:藤沢厩舎スタッフ)

――草野涼調教助手

 ランフォザと呼んでます。馬房の中でも外でも大人しいですし、特に癖もないです。調教に行っても気持ちが入り過ぎることもなくて、午後の歩様チェックの時もゆったりしていて扱いやすいです。機嫌が悪くなったりするということもないですね。人間のことは嫌いではないと思います。人参が好きですね。飼い葉の中に入れているんですけど、喜んで人参から食べています。

7枠15番 リオンリオン 牡3 (栗東/松永幹夫厩舎)

馬ラエティBOX

(撮影:大恵陽子)

――額田洋介調教助手

 脚が長くて胴が短くて、ホント長距離向きだなって感じのシルエットをした馬です。去年、函館に初めて入ってきた時から「走る馬」って聞いていましたし、血統もいいですよね。初めて乗った時は「今までこういう乗り味の馬って乗ったことがない」って感じました。たくさんの馬に乗っていると「背中がいい馬」って何頭かいるんですけど、そういう雰囲気とはまた違いました。走る馬なんだろうなっていうのはあったんですけど、初めてでしたね。

 それと、実は最初の頃はゲートがあまり良くなかったんです。先生が「とにかくゆっくりでいいから」と言って、1カ月くらいかけて馬のペースでゲートを進めていきました。そしたらリオンもゲートの中で納得したと思うんです。今ではもうゲートの中で悪さはしません。むしろポンと出ますよね。ゲートの中にずっといるのが嫌だから、開いたら早く出たいっていうのはあるのかもしれませんが(笑)。

 馬房では大人しくて、自分の世界を持っています。そんな時はこちらが呼んでもこないので、放っておくようにしています。甘えてくる時もありますけどね。

 厩舎の初ダービーです。適度にいい緊張感でいけるのかなって感じがしています。

8枠16番 タガノディアマンテ 牡3 (栗東/鮫島一歩厩舎)

馬ラエティBOX

(撮影:大恵陽子)

――佐藤裕士調教助手

 普段、何かニックネームで呼ぶとかはないんですが、メンコの左耳の部分に書いている「D」はディアマンテの「D」です。こうして日向ぼっこをするのが好きなんです。鼻筋を撫でると、あ、ちょっと眠そうにしていますね。カイバにがっつくようなタイプではないですが、きっちり食べきります。入厩してきた頃は馬房に入らなかったりうるさいところが少しありましたが、今ではだいぶ落ち着いてきて1頭でも運動場に行けるようになりました。まだ子供っぽい顔や仕草をしていますけどね。

8枠17番 ナイママ 牡3 (美浦/武藤善則厩舎)

馬ラエティBOX

(撮影:佐々木祥恵)

――浅見典幸調教厩務員

 北海道から川崎に移籍して、それからずっと柴田大知騎手がレースで乗っていましたが、能力があるのにどうして結果が出ないのだろうとジョッキーも思っていたみたいなんです。こちらに転厩してきて、火、水、木、金は大知騎手がずっと乗ってくれていて、調教や競馬で乗りづらい面があったのがすぐに良くなってきて、転厩初戦の皐月賞でも頑張ってくれました。馬も自分に自信を持ててきたのではないかと思います。結構レース数を使ってきていますが、競馬が終わればあっけらかんといいますか、ドッシリとしていてへこたれません。来た当初はあまり食欲はなかったのですが、最近はよく食べています。

 馬房の中でも大人しいんです。前走の京都は4着と頑張りましたが、上がってきたらこんな感じで(笑)。※扉を開けるとご飯そっちのけで浅見さんに顔を寄せてずっと甘えていました。

 普通は走った〜っとグタッとするか、あるいは興奮するかのどちらかですけど、この馬はこんな感じなんです(笑)。本当に可愛いんですよ。※浅見さん、取材中に可愛いを連発していました。

 この間、ファンの方々の厩舎見学ツアーがあった時も、こんな感じで写真を一緒に撮ったりできるので、皆喜んでいましたね。これはこの子の性格で、きっとどこに行っても可愛がられると思います。トビが大きいタイプで、菊花賞あたりがおもしろいかなという話もあったのですが、素質がありますし、上積みもあるので、ダービーも頑張れそうな気がするんですよね。

8枠18番 シュヴァルツリーゼ 牡3 (美浦/堀宣行厩舎)

馬ラエティBOX

(撮影:佐々木祥恵)

――森一誠調教助手

 周りの物音に敏感なので、繊細な面はあるかなと思います。ただ競走馬は、そういう反応の良さが必要なところがありますからね。どちらかというと人懐っこい馬ではないです。我の強いタイプかなと思いますね。嫌なものは嫌!というように自分を持っている感じです。飼い葉はよく食べますよ。トビの大きさ、フットワークの良さがこの馬の1番良いところだと思います。

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