日本ダービーは出走数や前走の末脚に注目

2019年05月25日(土) 20:00

 前回5月19日のWIN5は4万4020円の低額配当決着。対象5レースのうち4レースで単勝1番人気馬が勝利、残る1レースも単勝2番人気馬が勝利と、“順当”な決着が続きました。もともと総組み合わせ数が史上11番目に少ない16万5888通りだったとはいえ、前々回5月12日が4433万1420円の高額配当決着だっただけに、拍子抜けした方も多いんじゃないでしょうか。

 ダービーデイの明日5月26日は変則的な発走スケジュール。WIN5は14時15分発走予定の薫風S(東京9R)から15時40分発走予定の日本ダービー(東京11R)までが対象レースとなります。発売締切時刻は14時10分ですので、まずはお買い逃がしのないようご注意ください。

 なお、明日5月26日のWIN5は総出走頭数が72頭、総組み合わせ数が56万1600通り(土曜16時現在)。総組み合わせ数は決して少なくありませんが、少頭数のレースがあったり、断然の人気を集めそうな馬がいたりで、買い目作りの方針は固めやすいかもしれません。

◆安土城Sも近年はキャリアの浅い馬が優勢

 1レース目は4歳以上1600万下の薫風S(東京9R)。実績上位のスウィングビート、前走で“大差勝ち”を果たしたレピアーウィットあたりに注目が集まりそうです。

 2レース目は4歳以上1000万下、ハンデキャップ競走の御池特別(京都9R)。ここ2戦連続で2着に食い込んだタイセイアベニールらが上位人気グループを形成するでしょう。

 3レース目は4歳以上1600万下、ハンデキャップ競走のむらさき賞(東京10R)。比較の難しいメンバー構成ではあるものの、前走で2着となったフランツに支持が集中するかもしれません。

 4レース目は4歳以上オープン、ハンデキャップ競走の安土城S(京都10R)。重賞で善戦してきたダイアトニック、トゥザクラウンあたりが注目を集めると思います。

 5レース目は3歳GIの日本ダービー(東京11R)。土曜16時の時点ではサートゥルナーリアが断然の1番人気となっており、ヴェロックス、ダノンキングリーが続いていました。

[伊吹式WIN5ランキング 2019年05月26日版]

1位 東京11R 6.サートゥルナーリア
2位 京都10R 7.ダイアトニック
3位 東京10R 2.フランツ
4位 東京9R 15.スウィングビート
5位 京都9R 6.ワールドフォーラブ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 京都9R 3.メイショウシャチ
7位 京都9R 2.リュニヴェール
8位 東京9R 11.イダペガサス
9位 東京10R 3.トラストケンシン
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 京都10R 1.トゥザクラウン
11位 東京11R 7.ダノンキングリー
12位 京都9R 12.タイセイアベニール
13位 東京9R 10.レピアーウィット
14位 東京10R 7.サンラモンバレー
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 京都10R 3.リライアブルエース
16位 東京11R 13.ヴェロックス
17位 京都9R 4.マリエラ
18位 京都9R 9.メジェールスー
19位 東京9R 4.ショーム
20位 東京9R 3.フィールドセンス
21位 東京9R 9.フィスキオ
22位 東京10R 10.ファストアプローチ
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 東京10R 5.ワイプティアーズ
24位 京都10R 9.カルヴァリオ
25位 京都10R 6.リバティハイツ
26位 東京11R 11.レッドジェニアル
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目の日本ダービー(東京11R)は、実績や距離適性を素直に評価したい一戦。「“JRA、かつ2000m以上、かつ出走頭数が10頭以上のレース”において優勝経験のない馬」は2015年以降[0-0-0-30]、「“JRA、かつ1800m以上、かつ重賞のレース”において優勝経験のない馬」は2015年以降[0-0-1-37]ですから、それぞれ評価を下げたいところです。さらに「出走数が6戦以上だった馬」は2015年以降[0-1-1-33]、「前走の条件が“JRAのレース”、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が6位以下だった馬」は2015年以降[0-0-0-31]。今年はこれらの条件をすべてクリアしている馬がサートゥルナーリア、レッドジェニアルの2頭しかいません。通常の式別ならばレッドジェニアルも面白い存在ですが、WIN5の5レース目は断然人気馬を重視するのがセオリー。「他の有力馬は(4レース目を突破した後に)単勝で買えば良い」と割り切り、WIN5はサートゥルナーリアの一頭勝負とするのもひとつの手でしょう。

 4レース目の安土城S(京都10R)はキャリアの浅い馬に注目したいレース。「出走数が26戦以上だった馬」は2015年以降[0-0-2-29]と苦戦していました。また「前走の出走頭数が15頭以下だった馬」は2015年以降[0-1-1-23]なので過信禁物。トゥザクラウン、ダイアトニックの2頭を素直に中心視すべきだと思います。

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伊吹雅也

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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