2強の両馬が外枠からの発走となる安田記念

2019年05月31日(金) 18:00

良い枠を引いた馬と地力で勝る馬のどちらを評価するか

 アーモドアイvsダノンプレミアムが注目を集める安田記念。しかし両馬ともに外枠を引いてしまった。これが結果にどう影響を及ぼすか。

 アーモンドアイは久々のマイル戦になるが、もともと距離は2000m以下のほうが良いタイプではないかと思う。問題は、いまの馬場と、位置がどこになるか。2400mでレコードを出した馬だがマイルでの速いタイムはまた別なものだ。また、外枠+マイルの速い馬がいることを考えると、桜花賞のように後ろからの競馬になる可能性もある。その桜花賞では勝っているが、いまの東京の馬場でそれが可能かはやってみないと分からない。

 ダノンプレミアムにとっての外枠は痛い材料になりかねない。3歳以降に出走したマイル戦はマイラーズCだけで、そのマイラーズCは3F通過が36秒、5Fが60.3秒のスロー。馬場差云々とは関係なく遅かったことは間違いなく、全く違う流れで戦う一戦になる。枠もこれまでの多頭数戦では1番か2番しか引いたことがない。15番から好位に行ってペースにも対応できるのか、それとも差し競馬を試みて成功できるのか。能力自体はある馬だからそこが注目だ。・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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