専門家と初距離、どちらを優先?/函館スプリントS

2019年06月11日(火) 12:00

初の1200mの場合、経験してきた距離が重要になってくる

 今週の函館スプリントSはダノンスマッシュとタワーオブロンドンが人気を分けそう。後者がマイル路線から転進してきたことで、面白い対決となった。

 タワーオブロンドンはこれがはじめての1200m戦ということになるが、ジューヌエコール(当時3歳)が同じ状況から優勝しているし、通用する可能性は十分にある。一方で、どのくらいの確率で好走できると考えるかは難しいところだ。

 参考になるかどうか分からないが、サマースプリントシリーズができた2006年を起点に、2つの類似事例を見てみよう。

 まずは2006年以降、芝1400mの重賞に優勝した馬が、その年の芝1200mGIIIに出走したケース。これは[5-0-2-11]で、ソルヴェイグが単穴をあけているので回収率も高い。ただ、のべ18走でも実頭数は12頭(1頭で複数回出走することがあるので)で、いずれもそれ以前に1200m出走経験はあった。カレンチャンのように、むしろ1400m(阪神牝馬S)出走がイレギュラーだったケースもある。

 次に・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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