【宝塚記念】今年も波乱含みの混戦模様!

2019年06月16日(日) 18:00


■宝塚記念(G1・阪神芝2200m内)フルゲート18頭/登録13頭

【特注データ】3行でわかる! レース攻略の糸口

 G1、それも上半期を締めくくる「グランプリ」でありながら、直線の短い内回りコースで開催される宝塚記念。直線の長いコースで開催されるものがほとんどである昨今の中央G1において、やや異質なレースといえるかもしれない。

 それでも芝G1だけに──いや、直線の短いコースなのでなおさら、末脚のキレが超重要。詳しくは後述するが、宝塚記念で最速の上がりを繰り出した馬は過去10年、トータル[6-5-0-0]とパーフェクト連対を果たしている。となると、前走で速い上がりをマークしている馬を狙いたくなるが、ここで掲載しているデータをご覧いただきたい。前走上がりの速さは、宝塚記念での上がりの速さにまったく繋がっていない。

 注目すべきは、前走での上がり3F順位が「4〜5位」だった馬の好成績だ。昨年はイマイチな結果に終わってしまったが、それ以前は2017年の勝ち馬サトノクラウン、2016年の覇者マリアライト、2015年に10番人気で2着に激走したデニムアンドルビーなど、毎年のように勝ち負けする馬がここから出ている。回収値ベースの数値も超優秀だ。

 今年の登録馬で「前走上がり3F順位が4〜5位」であるのは、アルアイン、ソールインパクト、ノーブルマーズの3頭だけ。その他にも買い材料が多いアルアインを、今回はデータ特注推奨馬に取りあげる。前走海外組についてはジャッジできないが、ドゥラメンテやジェンティルドンナでも勝てていないローテであることから、過信は禁物だろう。

【コース総論】阪神芝2200m内 Bコース使用

※今回は阪神芝2000m内と阪神芝2200m内の2コースを集計対象としています。


★人気馬からのヒモ荒れ決着が多い条件。7〜9番人気や10〜12番人気も侮れず。

★枠番の内外による成績差は基本的に小さいが、内枠である馬番1〜4番は優秀。

★先行勢が優勢だが上がりが超重要。中団や後方からの差しもけっこう決まる。


 4コーナー出口付近からのスタートで、ホームストレッチをフルに使うコース形態である阪神芝2200m内。最後の直線が短い内回りではあるが、それでもコースの起伏はけっこう大きく、勝ち負けにはスタミナやパワーが要求される。軽快なスピードだけでは押し切れない、タフなコースといえるだろう。

 人気別では、1番人気が[18-6-4-18]としっかり勝ちきっているように、人気サイドの強さが目立つ。信頼度の高さはもちろん、回収値ベースの数値も優秀。1〜3番人気と4〜6番人気の内容を比較すると、前者のほうが圧倒的に優秀だ。ただし、・・・

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小林誠

競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想をnetkeibaにて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。

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