【宝塚記念】そして先週の競馬

2019年06月21日(金) 12:00

二度とこういったことがないよう、原因の究明と対策を

 先週の禁止薬物の件は実にショッキングでした。

 現場ではレースに向けて関係者が日々馬を作り、オーナーさんは愛馬の出走を心待ちに。そしてファンの方々は予想をし、また好きな馬の出走を楽しみにされていたことでしょう。

 それら全てが流される形となってしまう事態は、ほんとに心が重くなるの一言でした。

 しかも、真相がはっきりとしないだけに分からないことも多く、憶測だけによる発言は控えるべき事案と個人的には受け止めていました。

 今週の栗東でもいろいろな話が耳に入ってはきましたが、原因の究明と共に今回のことをきっかけに見直すべきことの追求と、二度とこういったことがない形へとむかうことを願うばかりです。

 さて話は変わり、このnetkeibaで第2弾となる動画配信の「純子の部屋」。

 今回はテレビ東京でお馴染みの虎石さんとのトークで宝塚記念を展望。仔馬の見方など、私自身も勉強になる点が多く、非常に有意義な時間となりました。皆さま、良かったらご覧ください。

 さてその宝塚記念ですが、キセキもスワーヴリチャードもこれまでの体型とは少し違って映ります。

 その点を、キセキは担当の清山助手、スワーヴは久保助手にぶつけてみると、共に「そうなんだ」との答え。

 しかもスワーヴにおいては、デムーロ騎手も同じ見解で、正直、それがいいのか?どうなのか?みんな分からないところも…。

 具体的に言うと、スワーヴにおいてはフットワークが軽くなっており、以前とはまるで違う脚捌き。

 その点をデムーロ騎手に問うと「ほんと違う、そうなの。どう思う?」と逆に聞かれ、分からないから聞いているの…どう思うと聞きなおすと「ほんと分からない」と。

 ただコントロールという点では以前よりもラクになっており、大人になった印象とのことでした。

 一方のキセキはスラリとした脚長体型からドッシリとした重厚感タイプに。

 清山助手は、「本音は分からない…でも馬は年齢と共に変わってこないとダメ。軽さから力強さに移行している。良かった前走の大阪杯に近づきつつある状態」とのこと。

 ただ1点心配点は暑さ。大型馬で黒鹿毛の馬体ゆえ、その点は気遣われていました。よって当日の天候やパドックでのケハイは重要だと思います。

 よって印という点においては、もう少し考えたいと思うところもあり、結論はでないままで本日のコラムは締めたいと思います。

 それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

細江純子

愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

関連情報

新着コラム

コラムを探す