先週の競馬を終えて、思うことは…

2019年07月19日(金) 12:00

今週末は函館2歳ステークスが開催

 先週の函館記念、終わってみて思うことは、やはり巴賞と函館記念は別物ですね。

 1800mと2000m、最初のコーナーまでの長さが違うこともあり、やはり2000はペースが落ち着きやすく先行馬を中心に考えるべきだったと再認識。

 馬券はハズレましたが、田中勝春騎手が久々の重賞勝利。しかもラストは差し返しての内容。良い勝利でしたね。
また日曜日のメイン・福島では、芝が荒れてきての外差し馬場。

 距離短縮と外枠でカラクレナイを本命にしましたが、レース後に陣営も、

「外枠じゃなかったら厳しかった気がする…」と。雨も多いこの時期は、当日の馬場状態とそれを加味しての枠も重要な要素になるなぁ〜と再認識でした。

 さて話は変わり、今週は月曜日から3泊で函館に行ってきました。

 日中は涼しく夜は少し肌寒いほど。暑さを苦手とする馬たちにとっては過ごしやすい場所でもありますし、働く人々も厩舎に寝泊まりしての日々とあって、いろんな意味でリラックスした雰囲気。

 しかもトレセンとは違い、1つの棟に幾つもの厩舎が共に馬房を使うことから、

「他の厩舎のやり方や、重賞馬を作り上げる人の仕事振りを近くで見ることができるのは勉強になる」との声も。また関西と関東の違いも顕著に読み取れ、私自身も今回気づくことがいくつかありました。

 さてその函館で行われる函館2歳ステークスですが、期待をしていたケープコッドが除外…。

 新馬の内容から巻き返しも十二分に考えられていただけに残念。

 となると軸はそのケープコッドに勝利しているレッドヴェイパーに。

 前回は、禁止薬物問題で1週のびたことにより、

「テンションを保つのに苦労した」と、担当の岩本助手。栗東でも時計を出し、函館入りもかなり早かったことから、馬も既に出来上がっていた様子。それに比べると今回は、

「10日間ほど放牧にだして、帰ってきてからカイバも食べているし脚元も問題ない」と。

 正直、もう少し外目の枠の方が不安材料は少なかったように思えますが、能力は上位。期待できると思います。あとはタイセイビジョン。栗東からの輸送も問題なかったとのことですし、弾むようなフットワークが魅力です。

 それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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細江純子

愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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