2019年08月02日(金) 18:03
2006年の有馬記念で有終の美を飾ると、翌年から種牡馬生活をスタート。種牡馬としても伝説を築いたディープインパクトの姿を、繋養されていた社台スタリオンステーションの三輪圭祐氏が振り返る。
(構成=netkeiba編集部)
社台スタリオンステーションで放牧中のディープインパクト (撮影:山中博喜)
種牡馬入り初年度から人気種牡馬として種付けを行っていたが、牧場でどのような生活を送っていたのだろうか?
「基本的にディープ以外の種牡馬も変わりませんが、シーズンオフの日常は早朝から放牧に出て、体調やコンディションを見ながら時間を決めて収牧。組み立てた運動プランやその都度の状態に合わせ、ハンドウォーキング(引き運動)を中心として必要な運動をします。そのほか、適切な時間に手入れや給餌など行います。繁殖シーズン中は、上記の運動以外に加えて、交配業務を一日に1〜3回行っていました」
2月中旬から約4カ月に渡る繁殖シーズンに備え、ディープインパクトも他の種牡馬と同様にオフシーズンからコンディション作りに励んでいたようだ。
国内外で一流の成績を収めた馬たちが30頭ほど揃う社台スタリオンステーション。種牡馬ともなれば、我が強く、気性の激しい馬も多いが、ディープインパクトは他馬とどのような関係を築いていたのだろうか。
「種牡馬というのは、お互いに気を許すというのは稀なことだと考えますが、真正面や真横に特定の馬がいたりすると落ち着くというのはあります。ディープに関しては、どの馬に対しても差はなく、いつも変わらなかったです。自分が一番だから他馬には影響を受けないというような気持ちだったのでしょうか」
まさに泰然自若。競走馬として種牡馬として圧倒的な存在だったディープインパクトは、人とのコミュニケーションも良好だったという・・・
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