2019年08月09日(金) 18:00
距離1400mのハンデ戦になったのは2013年から。まだ6回行われただけで傾向は難しいが、平均勝ち時計は1分20秒2「34秒02-(11秒35)-34秒83」。
ハイペースも、スローもあるが、ここ4年逃げ切りが決まっているように、基本は「先行タイプ有利」。猛ペースはめったにない。新潟の内回り1400mは、スタートして最初のコーナーまでが約700mもある独特の形態で、ワンターンで最後の直線は約359m。
コーナーのきつい扁平コースで、見た目には広々と映るが、実際には狭い幅員(芝Aコースでも25m)の難しいコース。このレースは毎年17-18頭立てなので、外を回っての追い込みは、よほど力量上位か、先行馬崩れでないと難しい。
アダムバローズの前回豊明Sの3着は、1分20秒8=「33秒8-(11秒4)-35秒6」。中京の直線の坂で失速したが、同じレースで差して2着ジョイフルのバランスは1分20秒5=「35秒0-(11秒1)-34秒4」。2頭の前後半バランスはまったく逆だった。
きびしい展開になれば再度ジョイフルの切れに注目だが、行きたいカネトシブレス以外は、新潟1400mではそう速いペースで行くとは思えず、最後の直線に坂もない。今回はアダムバローズの巻き返しに期待したい。
18頭立ての外枠17番は心配だが、向こう正面は長い。自身で行く気にはやらなければ、もまれずに先行態勢に持ち込める。相手本線はその豊明Sで前半がちょっと厳しすぎたカネトシブレス。
今回は3kg減で、坂のない新潟に移る。調教でも行きたがる難しい馬だが、久しぶりに新潟の長く続くコースを見て、そうムキになって行かないだろう。好気配キープの切れるジョイフルを加えた豊明S組(2着、3着、5着馬)を上位にしたい。
波乱必至のレース(過去6年のうち4回が3連単10万円以上)なので、インから突っ込みそうなレノーアなど、軽ハンデの伏兵には要注意。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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