【関屋記念】底力を秘めるドイツ牝系に現代の主流スピード血統配合

2019年08月10日(土) 18:00

高速の切れ味に加え、バテないスピード能力も重要なレースに変化

 このマイルの快速重賞は、2001年から現在の左回りになり、最後の直線は日本一長い約659m。2008年までの8年間に1分31秒8が4回も記録され、平均勝ちタイムは「1分32秒14」だった。

 ところが、各陣営(騎手)が新潟の外回りに慣れるにつれ、長い直線1000mのレースが行われることもあり、全体バランスがスローに近い流れが多くなった。最近10年間の平均勝ち時計は、2012年の快レコード1分31秒5(ジェンティルドンナの全姉ドナウブルーが記録)を含みながら、「1分32秒29」にとどまる。

 もちろん、芝が悪くなったわけではない。直線の切れ味勝負を念頭においたスローが多くなったからだった。最近10年の前後半の平均バランスは、『46秒69-45秒60』=1分32秒29となる。

 一般に使われる前半1000m通過平均は、・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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