【新潟記念】雨が降ると有利な馬は極端に変わる

2019年08月27日(火) 18:03

馬場虎太郎

昨年はブラストワンピースが人気に応えて快勝(撮影:下野雄規)

「ウマい馬券」で4年連続プラス収支(回収率100%超)を叩き出す馬場虎太郎氏が、トラックバイアス(=馬場の偏り)をもとに馬場を分析。その結果をベースに週末のレース傾向を展望し、主に日曜メインレースの「注目の1頭」を紹介していく。トラックバイアスを加味した最終決断はウマい馬券にて公開予定。

今回の狙い目は『トラックバイアスの不利』を強く受けた馬

 過去4年、新潟記念のトラックバイアスは

2015年 超内有利
2016年 超外有利・差し有利
2017年 内有利・超前有利
2018年 超差有利

 雨の影響を受けない軽い馬場の場合は「外有利」になりやすく「末脚」が重要なトラックバイアスになる。

 過去2週の新潟芝外回りの古馬混合戦は4レース。全てのレースのトラックバイアスは「外有利」。3着内に好走した12頭のうち10頭が「5枠より外の枠」だった。

 今週末も、雨の影響を受けない馬場であれば「外枠」の「末脚」上位馬が走りやすいだろう。

 ただし、今週の新潟は天候が不安定。週中、週末ともに雨の予報が出ている。

 雨の影響を受けた2015年のトラックバイアスは「超内有利」。ここは天気予報に従い、2015年のような「内有利」「先行有利」な状況を前提に推奨馬を挙げたい。

雨の影響を受けたトラックバイアスでの推奨馬は?

 ブラックスピネルの前走七夕賞はトラックバイアス「外有利・差し有利」。インが傷んだ馬場で先行馬にはオーバーペース。前半は後方に控え、外を押し上げた追い込み馬が恵まれたレース。

馬場虎太郎

前走はトラックバイアスの不利を強く受けたブラックスピネル

 ブラックスピネルは前半から流れにのせていき「トラックバイアスの不利」を強く受けた。

 ブラックスピネルの戦歴を見ると、オープン以上のクラスで勝利した4回は全て直線が長いコース。私が独自に判定した馬場コンディションでは、「稍軽い」もしくは「軽い」としている軽い馬場コンディション。

 前走は小回りの激しい流れ。どちらも適性面から不向きだったと判断できる。2015年や2017年のような馬場状況に近ければ巻き返す。

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馬場虎太郎

トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価

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