上がり32秒を連発!名牝の香り漂うウーマンズハート/丹下日出夫

2019年08月27日(火) 20:01

クラシックホースを探せ!

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【丹下日出夫のPOG手帖】『POGの王道』でおなじみの丹下日出夫が、ダイジェスト映像とともに週末に行われた全2歳戦のなかから、今後クラシック戦線で有力になるであろう若駒たちをピックアップしてご紹介! 今回は新潟から注目馬が続々と! 新潟2歳Sを鋭い末脚で制したウーマンズハート、1つ上の半兄にエングレーバーがいるリグージェ、チリ2歳牝馬チャンピオンを母に持つゴールデンレシオなど、秋への飛躍が期待出来る注目馬4頭をピックアップしていきます。(※評価はS〜Eの6段階)

ウーマンズハート(牝・ハーツクライ×レディオブパーシャ)

■25日(日):新潟11R・新潟2歳S(GIII)/芝1600m/1分35秒0

 上がり32秒0という驚異の瞬発力で直線一気を決めた、8月3日の新馬戦から中二週。

 2歳馬には、このローテーションはややハードかな? 慎重に体調をうかがいながらの調整になったが、14日の水曜日から、坂路で合計4本。徐々に時計の精度を上げ、最終追い切りは53秒2-38秒0-12秒1。まだ若さやもどかしさを残しつつ、完成したら調教でも、どれくらい加速していくのだろうなどと想像してしまう。

 近親のティーハーフ、ラッキーナインたちは、みるからに短躯の100m走者だったが、ハーツクライ産駒独特の皮膚とラインが前面に現れ、縦から見るとまだまだ薄いが、同じハーツクライ産駒のリスグラシューと、気合乗りや仕草など共通点が多い。

 前半1000mは1分1秒4の緩ペース。背腰のバネが他とは違うのだろう。馬群のなかで赤い帽子が上下に揺れ、道中はファイト満々。ただ、例年の2歳Sより流れは1秒以上遅い。ラスト3Fは11秒0-11秒0-11秒6(33秒6)という、きわめて上がりの速い瞬発力決着となったが、新馬に続きここでも32秒8。脚を使ったのは正味1〜2F、ゴール板を通過した時の余勢も十分。推定になるが、今回もラスト2F近辺のラップは10秒台を計測、ケロリとした顔でカンカン場へ引き上げてきた。

 トレーナーは、甘やかさず攻めすぎず、・・・

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