【ローズS】阪神外1800の秋華賞トライアル ディープ×サドラーが猛威をふるう

2019年09月08日(日) 18:00

阪神外1800で行われる秋華賞トライアルだが、1000m60秒ぐらいで行って45秒台で上がるようなスローになると、カンタービレやリラヴァティなど機動力に富むタイプが好走することも。ペースが流れるとラビットランやタッチングスピーチのようなストライド差しが届く。ここ5年でディープ産駒は3勝しているが、カンタービレもシンハライトもタッチングスピーチも母父サドラーズウェルズ系。他にもクロコスミア、リスグラシュー、リラヴァティと母系にサドラーの血を引く馬が毎年絡んでいる。ただしここで取り上げた5頭にサドラー持ちはいない。(解説:望田潤)

アルティマリガーレ

 アルティマブラッドの半妹で、キャプテントゥーレやクランモンタナの姪。母アルティマトゥーレはセントウルS勝ちで、母母エアトゥーレは阪神牝馬S勝ち。母や姉は短距離で活躍したが、本馬は父ハービンジャーの影響も強い体型で、距離は1600〜1800mぐらいがベストか。母がフジキセキ×トニービンだからナスペリオン的な斬れもあり、差しのきく流れならここでも面白い。

距離◎ スピード○ 底力○ コース◎

ウィクトーリア

 ブライトエンブレムやアストラエンブレムの3/4妹。母ブラックエンブレムは秋華賞馬で、アワエンブレム≒ヘクタープロテクターのニアリークロス2×2を持ち繁殖としても優秀だ。全3勝は逃げ切り2つと外から鮮やかに差し切ったフローラSで、勝つときは強いが馬群に入ると力を100%出しきれないところがある。最近ゲートが悪いので今回も後方からだと、直線外に持ち出せるかが一つポイント。

距離○ スピード○ 底力◎ コース◎

シャドウディーヴァ

 母ダイヤモンドディーバはキャッシュコールマイルS(米G2・芝8F)勝ち。母父ダンジリは仏リーディングサイアーでハービンジャーの父。ハーツクライらしい伸びのある体型の中距離馬だが、・・・

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望田潤

競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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