【オールカマー・神戸新聞杯追い切り】濃いメンバーで争われる秋のG1トライアルを制すのは?

2019年09月19日(木) 18:00

調教内容は十分、懸念するのは雨馬場ぐらい

 今週はオールカマー、神戸新聞杯という、秋のG1トライアル。にしては、特別登録の段階で10頭、11頭と少ない登録頭数になってしまいました。このあたりはどちらのレースにも早々の出走表明をしたG1ホースがいたこともあると思いますが、それと同時に夏の上がり馬的な存在が少ないことも影響しているのかも知れません。

 特に神戸新聞杯は18日の時点で、ここを回避して自己条件という馬も3頭ほどいるようですから、ますます頭数は少なりそう。ただ、質の濃いメンバーではあると思うので、どんなレースを見せてくれるか注目してみたいところです。

【オールカマー/スティッフェリオ】

 小倉大賞典の時の調教内容が2週前追い切り以降が坂路2F25秒切りを続けているので、レース間隔があいた時の見極めのポイントはここだと思っています。今回は2週前追い切りこそ、2F25.1秒ですが、それ以降は25秒切り。これは宝塚記念と同じパターンなので、決して悪くないはず。

 ただ、4F時計が52.0秒は小倉大賞典が4F51.1秒だったことを思うと、少し不満。ビックリシタナモーとの併せ馬では相手に一瞬迫られながらも、ゴール前では再び前へ出たあたり、終いの脚もしっかりしているという見方でいいと思いますが、全体時計が遅めだったことを考えると、もう少し楽に動いてもよいのかなといったところ。少しだけ反応が鈍いような気もするだけに、そこがレースでどう影響するかでしょう。

スティッフェリオ

反応が鈍さが気になるスティッフェリオ(9月10日撮影)

【神戸新聞杯/サートゥルナーリア】

 日本ダービーを振り返ると、パドックでの周回時には抜群だった気配も時間の経過と酷暑によって、テンションの維持が難しくなって、ゲートの出遅れになったというのが個人的な解釈。あれがなくても2400mという距離は長かったかも知れない、それは今回でハッキリするでしょう。

 そういった意味では前回と同じ最終追い切りになるかと思いましたが、今回は坂路。これはホープフルSや萩Sの時と同じですから、決してマイナスの変化とは思いません。むしろ、・・・

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井内利彰

調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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