ステイヤーズS

2005年12月02日(金) 12:50

 人気のデルタブルースの父は、ダンスインザダーク(父SS)。このダンスインザダークの牝系は強力なスタミナ型として知られる。

 GI級を続出させたダンシングキイ(父ニジンスキー)の産駒では、まず最初がステイヤーズSをレコードで制し、ダービー、菊花賞好走のエアダブリン。次のダンスパートナーは、オークス、エリザベス女王杯を制し、スタミナを評価されて菊花賞に挑戦すると1番人気だった。

 そしてダンスインザダーク。同馬は自身が菊花賞を制しただけでなく、ザッツザプレンティ、デルタブルース、もう2頭も菊花賞馬を送っている。昨年のステイヤーズSや、阪神大賞典(3000m)、万葉S(3000m)などを制したダイタクバートラムも、菊花賞2着のファストタテヤマも、GI連続好走のツルマルボーイもダンスインザダーク産駒。

 ファミリーという意味では、今春の天皇賞を制したスズカマンボも、祖母キーフライヤーがダンシングキイの全妹なので、同じ一族となる。

 デルタブルースは有馬記念に出走を予定しているが、先週のジャパンCには賞金順で出走できなくて正解だった。しぶとさと、バテない粘り強さが身上のデルタブルースが、ジャパンCのあの猛ペースの高速決着では、まず好走できなかっただろう。

 現在の投票中間順位は12番目。これでも投票上位10頭には入れそうだが(回避馬がいるので)、ここはきちっと答えを出して、賞金面でも有馬出走を確定的なものにしたい。先行するはずのイングランディーレを見ながら好位追走の形は理想の展開だろう。ペリエ騎手はマークが巧みな、長丁場でこその騎手でもある。目下の状態の良さが目立ち、少しも衰えを感じさせない6歳牝馬のエルノヴァが相手本線。こちらもスタミナは文句なし。

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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