2019年10月06日(日) 18:00
エリザベス女王杯をにらんで古牝馬の有力どころが始動するレース。過去5年で1人気は[1-3-1-0]と必ず馬券に絡んでいる。グルームダンサーを母母父に持つスマートレイアーが16年3着、15年2着、14年2着と毎年好走したが、18年1着ディアドラ、17年1着クロコスミア、17年2着ヴィブロス、14年3着ホエールキャプチャもブラッシンググルームの血を引いていた。ここで取り上げた馬では、ソウルスターリング、プリモシーン、レッドランディーニがブラッシンググルームの血を引く。(解説:望田潤)
ジョディー
レーツェルの3/4妹で、近親にシーキングザベストやアーリントンクラシック(米G2・芝8.5F)のミスターメロン。母父モンズンはドイツの名種牡馬でソウルスターリングの母父。モンズンを母父に持つ馬は芝で逃げたときの成績が[9-3-5-9]と秀逸。本馬もハナ切ったときは[2-0-2-1]で3着2回は重賞。前走ベルモントオークス4着も、勝ち馬に早めに交わされなければもう少し踏ん張れたはず。ただ勝ち負けとなると一雨ほしいところ。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○
ソウルスターリング
シェーングランツの半姉で、母スタセリタは仏オークスなど芝中距離の大レースを勝ちまくった。母父モンズンはドイツの名種牡馬で現代の主流血脈を全く持たない。そこにノーザンダンサー3×4のフランケルが配されて、緊張と緩和のリズムに優れた配合といえる。血統も体型も中距離だし、サンデーの血を引かないので、マイルの高速戦よりも時計や上がりがかかる中距離戦がベターだ。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
プリモシーン
母モシーンはマイル〜中距離の豪G1を勝ちまくった。母父ファストネットロックはデインヒル直仔の名種牡馬で・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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