2019年10月07日(月) 18:00
スタートで出負けの瞬間、大きなどよめきが起こったが、最後の直線の歓声はダノンキングリー(父ディープインパクト)が抜け出した場面より、アエロリット(父クロフネ)と、インディチャンプ(父ステイゴールド)が並んだ2着争いの地点の方が大きかった気がする。最初に思わぬシーンはあったものの、3歳ダノンキングリーの期待以上の快勝だった。
3歳馬が毎日王冠を制したのは、遠い時代は別に過去30年間では「3頭目」。
また、春の2冠「皐月賞、日本ダービー」で連対記録をもつ3歳のエース級が勝ったのは、これが史上初のことだった。毎日王冠はあまり多頭数ではなく、だいたい人気上位馬同士の組み合わせが多いが、「1、2、3」番人気の3頭が、その通りに「1→2→3」着したのも史上初めてのことになる(4着も人気順通り)。
出遅れは予想外だったはずだが、デビュー戦からずっとコンビを組みこれで【4-1-1-0】の戸崎圭太騎手は、位置を取りに出る場面もなく、ダノンキングリーの能力を全面的に信じるレース運びだった・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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