2019年10月10日(木) 18:01
▲京都大賞典は坂井瑠星騎手騎乗のドレッドノータスが勝利 (c)netkeiba.com
秋GIへの試金石、京都大賞典(GII)は若手ふたりが上位を席巻! 豪での武者修行から凱旋以降、好調をキープする坂井瑠星騎手はドレッドノータスで見事重賞2勝目をゲット。坂井騎手の明確な意図を感じるポジション取りが功を奏した話題をきっかけに、哲三氏の現役時代の代名詞・果敢な先行策へのこだわりも明らかに!また先週に哲三氏がエールを送った松若風馬騎手も積極的なレース運びで2着健闘。スプリンターズSと同じく逃げる戦法ながらも、「松若君、やるやん」と今回は高評価。その理由とは?(構成:赤見千尋)
京都大賞典は11番人気だったドレッドノータスが、好位イン追走から直線切り返して差し切り勝ち。騎乗した坂井(瑠星)君のレース運びもさすがでしたね。僕は京都のチャンピオンディスタンスは2400mだと思っているので自分自身が勝った時もすごく嬉しかったのですが、坂井君も相当嬉しかったのではないでしょうか。
開幕週の京都2400mは、内枠過ぎず外枠過ぎず、今回のような中枠だと先行しやすいイメージがあって。スタートをしっかりと決めて、枠の良さを活かして一番内のラチ沿いを取り切ったことが大きかったと思います。
坂井君の騎乗からは、「極力距離損をしないように」という意図が見えました。ドレッドノータスは前3走を北海道で走って5着、4着、5着。若干切れ負けしたかなという印象でした。そういう馬に対して「どこでカバーしてあげられるか」ということをしっかり考えて実行出来ていたなと。
ポジションもいいし、向正面辺りでは、「今の京都なら勝ち切るんじゃないか」と思いながら見ていました。“勝ちそうだな”と感じるポジションは人それぞれ違うと思いますが、基本的に見ている側はある程度前の方のポジションが好きなんですよね。これは馬券を買っている側の方も、調教師などの関係者側にも言えることなんじゃないかと。でも乗っている側、ジョッキーだけは後ろが好きな人が多い(笑)。
実は僕自身も好き嫌いで言ったら後ろの方が好きなんですよ。ただ、趣味としてやっているものなら好きなようにすればいいけれど・・・
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佐藤哲三
1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。
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