【秋華賞】本物になってきた秋シーズンで激走に期待

2019年10月12日(土) 18:00

この牝系なら、実績不足は死角にならない

 ジャパンCが創設されたころ、多くのファンの海外のビッグレースに対する注目が高まった。輸入種牡馬がどんどん増えた時期でもある。1982年、第2回ジャパンCの2着馬は、フランスの3歳牝馬オールアロングだった。父ターゴワイスはすでに輸入され、1981年から日本で供用されていた。オールアロングは4歳の翌1983年、凱旋門賞を快勝している。

 そのときの2着が3歳牝馬サンプリンセスだった。その父イングリッシュプリンスも、1981年からの日本の輸入種牡馬になる。春の英オークスを勝ったサンプリンセスは、そのとき3戦目。なんと未勝利馬だった。それなのに大差で勝っている。

 しばらくして、1996年の日本ダービーを勝ったのは、デビューしてわずか3戦目のフサイチコンコルド。2歳戦が組まれるようになった1946年以降、キャリア2戦の馬が勝ったのは初めて。数々のデータを粉砕する歴史的な快挙だった。・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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