2019年10月16日(水) 18:02
▲丸山元気騎手が「with 佑」初登場 (C)netkeiba.com
今回のゲストは丸山元気騎手。先日のオールカマーをスティッフェリオで勝利するなど、現在全国リーディング14位と活躍中です。
丸山騎手と言えば、若手時代の勢いもインパクトがありました。デビュー2年目には92勝、3年目は72勝をマーク。しかし、「たくさん勝つけど、すごく雑な競馬をしていたから…」と、佑介騎手は心配もしていたと言います。そんな矢先に起こった落馬事故。それが、丸山騎手の意識を変える大きな転機となりました。
(取材・文=不破由妃子)
佑介 元気、29歳の誕生日(10月3日)、おめでとう。
丸山 ありがとうございます!
佑介 元気も来年は30歳かぁ。元気とは毎年北海道で一緒だったけど、デビューして2、3年目は“公私ともに勢いのある若手”っていうイメージで(笑)。あの頃の元気を思うと、すごく大人になったなぁと思うよ。
──デビュー2年目には92勝、3年目は72勝をマーク。飛ぶ鳥を落とす勢いでしたよね。
佑介 92勝はすごいよね。
丸山 しかもその年は騎乗停止が3回あったので、それがなければ…。
佑介 絶対100に届いてたね。
丸山 かもしれませんね。2、3年目は確かにポンポンと勝たせてもらったんですけど、4年目からは一気に減って(4年目は33勝)。
でも、それくらいが本来の自分の数字だろうなって思ってました。2、3年目は本当に出来過ぎで、力のある馬にいっぱい乗せてもらっていたし、減量もあった。自分の技術ではなく、馬が勝手に進んでいってくれたというか。
▲丸山騎手「4年目くらいが本来の自分の数字だろうなって思ってました」 (C)netkeiba.com
佑介 その発言からもわかるけど、元気は意外と自分を客観視できる冷静さがあるよな。元気は覚えていないかもしれないけど、4年目か5年目か、成績が下がってきた頃に一度マジメな話をしたことがあって。
そのときに、「このままじゃダメだから、いろいろ考えてます」みたいなことを話していて、意外と地に足がついた子なんだなって思ったことをすごく覚えてる。バーッと勝っていたし、性格も明るいから、もっとチャラけた感じなのかと思っていたからね(笑)。・・・
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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。
藤岡佑介
1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。
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