【菊花賞】春の有力馬が少なく各馬に勝機あり

2019年10月18日(金) 18:00

今年の神戸新聞杯はノーカウントにする手も!?

 クラシック最終戦、菊花賞。今年は皐月賞馬もダービー馬も神戸新聞杯馬も不在となってしまったが、それだけに出走馬にとってはこれ以上ないチャンスだ。

 人気は当然ヴェロックスだろう。鬼の居ぬ間に……ではないが、春に覇を競ったライバルたちがいないのであれば、当然順番が回ってもいい。あとは自身にどれだけ適性があるか。単にスタミナがというだけでなく、初手の折り合いがどうかに注目したい。下げて壁を作りにいかねばならないことになると、その後がちょっとややこしくなる可能性はある。

 ワールドプレミアはこれまで馬券圏内をはずしていないこともあり、上位人気になりそうだ。ドイツ血統にディープインパクトとくれば、スタミナの絶対値に問題はなさそう。問題があるとすれば気性や自在性のほうで、前走のような後れ差しになるとしたら、シルシを回す必要はあっても1着前提の馬券を狙うのは難しい。

 ニシノデイジーはデビュー以来騎乗してきた勝浦騎手を下ろし、ルメール騎手を投入しての一戦。鞍上強化ではあるのだろうが、そもそも馬のほうがスムーズに動かなくなっている印象。騎手でそれが一変するのかどうか。やや改善くらいでは、一見好枠の2番枠が逆にマイナスになる可能性もある。

 上がり馬タイプではまずヒシゲッコウが売れそう。デビュー以来4戦すべて上がり最速をマークしているが、・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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