【天皇賞・秋】どの馬も全力を出せる馬場なら人気を落とす馬を狙いたい

2019年10月22日(火) 18:00

馬場虎太郎

2018年天皇賞・秋は軽い馬場コンディションで行われた(撮影:下野雄規)

「ウマい馬券」で4年連続プラス収支(回収率100%超)を叩き出す馬場虎太郎氏が、トラックバイアスをもとに馬場を分析。その結果をベースに週末のレース傾向を展望し、主に日曜メインレースの「注目の1頭」を紹介していく。

近走トラックバイアスで力を出せなかった馬は?

 先週の東京芝は金曜から土曜朝にかけての雨量が多く、JRA発表の気象状況を参考にすると、東京競馬場の金曜から土曜にかけての積算降水量は約56mm。ダートは「不良」発表でスタートしたように、非常に雨量が多かった。芝に関しても発表は「重」でスタートしているが、私が「独自」に判定する馬場コンディションでは「標準」と判断していた。

 今開催の東京芝は、前開催の中山同様路盤の状態も水捌けも抜群に良い。日曜には「軽め」の馬場コンディションに回復している。

 今週も週中の天気予報は悪く降雨が見込まれる。だが、今の路盤状態の場合、当日が豪雨のなかでの開催にならない限り重い馬場コンディションは考えづらい。「軽め」の馬場コンディションで開催されそうだ。

 過去4回の天皇賞秋が馬場コンディション「軽い〜稍軽い」で行われたのは2015年と2018年。コース構造は、内枠、内を通るほうが若干有利。だが「軽い馬場」の年に3着内に好走した6頭のうち4頭は6枠より外。枠順によるパフォーマンスへの影響は小さく、能力差を覆すほどの偏りはみられない。

 近年の天皇賞秋が軽い馬場コンディションで行われた場合、コース取りや位置取りはそれほど問われず、どの馬も全力を出しやすい馬場状況になっていると考えて良い。

 このような馬場状況の場合・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

馬場虎太郎

トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価

関連情報

新着コラム

コラムを探す