早期デビュー馬、人気に応えられなかったあとのリカバーはどの程度きく?(須田鷹雄)

2019年11月19日(火) 18:00

ドラフト戦略上興味深いデータも

 11月9日、今年のPOGで人気最上位の1頭だったシルヴェリオが初勝利をあげた。一時は来年のイケてなかった列伝入りもあるのではと恐れられたが、勝ってみれば4馬身差の快勝だった。

 この勝利がきっかけでふと思ったのが、ドラフト時に速攻タイプの人気馬に飛びつくことのメリット・デメリットである。ドラフト時には移動の早い馬、入厩している馬、稽古で動いている馬が人気になりやすいが、人気になりすぎる面もある。もし新馬戦で結果を出せなかったときにはどの程度のリスクが待っているかを客観的に見てみたい。

 ドラフト時の人気というのは指標化できないので、今回は「6〜7月の新馬戦で1〜3番人気に推されたが4着以下」に該当する馬を対象にしてみたい。2014〜18年の5シーズンで401頭いる。

 そのうち年内に再度出走した馬は364頭。勝ち上がった馬は128頭で勝馬率は35.2%。401頭を分母にしても31.9%が勝ち上がっている。ベルラップ、アサクサゲンキ、シェーングランツのように重賞を勝った馬もいる。

 3歳6月までということだと対象馬のほとんどにあたる393頭が出走し204頭が勝ち上がり。勝馬率は51.9%で401頭に対しても50.9%。

 ちなみに、キャロットファームとシルクレーシングの馬は・・・

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