芝中距離で期待できるホウオウハルカス

2019年11月27日(水) 12:00

●アストンクリントン(牡 美浦・宗像義忠 父ハーツクライ、母アスコルティ)

 母アスコルティは、タッチングスピーチ(15年ローズS-GII)、ムーヴザワールド(17年共同通信杯-GIII・3着)、サトノルークス(19年菊花賞-GI・2着)の半姉にあたる良血で、現役時代にJRAで9戦2勝の成績を残した。

 2代母リッスンはフィリーズマイル(英G1・芝8f)の勝ち馬。近親には多くの活躍馬がいる。このファミリーはディープインパクトと交配するケースが目に付くが、本馬の父はハーツクライ。母方にSadler's Wellsとデインヒルを併せ持つハーツクライ産駒にはコスモインザハート(17年札幌2歳S-GIII・5着)などがいる。本当に良くなるのは古馬になってからかもしれないが、芝中距離でいいところがありそうだ。

●エイシンマゼラン(牡 美浦・田中剛 父エーシンジーライン、母エーシンカリーナ)

 母エーシンカリーナは中央で1戦0勝のあと東海公営に移籍し、下級条件ながら6勝を挙げた。これまでJRAで走った2頭の産駒は未勝利だが、本馬は血統的におもしろい。父エーシンジーラインはGiant's Causeway産駒で、現役時代に小倉大賞典(GIII)を勝った。

 父の母Lady Danzと、母の父アグネスデジタルは、近い世代にSix Crowns、Mr.Prospector、Danzigが共通しているので、Lady Danz≒アグネスデジタル2×2といってもいい配合構成。・・・

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栗山求

68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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